サガワ解読書其ノ伍

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【ブラック・ミュージックの虜】

AORをきっかけに益々ファンキーで黒いフィールにハマる俺。

そして元々女の子ボーカルも好き、ポップなものが好き、ファンキーなリズムが好き、とくれば必然的にモータウンやアレサ・フランクリンといったクラシックソウルに行き着く。

【そして掘り下げる】

クラシックソウルが主流といえばアメリカは1960年代。

ギターで歌の後ろを刻み続けるようなプレイは無く、リズムキープ(あ、この言い方もキライ)は完全にドラムとベース。
そのギターもソウルでは、あまり歪(ひず)んでいないため、相対的にどうしてもベースの音量が大きくなる寸法だ。

そうなってくればプレイだけで無く、自分が出すベースのサウンドにも変化が出てくる。
ザリザリとした攻撃的なサウンドが好みだったが正反対の丸みのある太い音を指向するようになったのだ。
ただ、指弾きでブリッジミュート(弦の下にスポンジなどを入れてサスティンを消す方法。これも今となってはかなりクラシカルなセッティング) にフラットワウンド弦では、ただの懐古主義なのだが、そこはちょっと捻くれているのか、キャロル・ケイとジョー・オズボーンの影響もあり、昔からピックで弾くことをメインとしている。
おかげで今ではほとんどの人がやらない「クラシックなセッティングでなぜかピックで弾く奴」 みたいなのが半ばトレードマークになっているので、それはそれで皆さん真似しないで頂きたい(笑)

【唯一の師匠】

キャロル・ケイという人物(女性です)。
よく出てくるが、直接の師匠がいない自分にとって本当の意味での先生だと思っている。
なにせ、このキャロル・ケイ先生エレクトリックのベースが世に登場する時にスタジオミュージシャンをしていた方なので、これ以上の先輩にあたる方がいないのですわ。

まさに生き証人。

キャロル・ケイ先生は元ギタリスト

この方については、またそのうち機会があれば記事を書くが、弾いている曲数がとんでもない数だし、ビーチボーイズを中心にサイモン&ガーファンクルやフォートップス、さらにはスパイ大作戦のテーマなどなど皆さんが一度は耳にしたことのある曲のベーシストである。
ネットが普及したこの世の中、便利なもので以前先生に直接根掘り葉掘り伺ったことがある。
当時の様子やセッティング、もう何度も聞かれていることであろう内容まで惜しげもなく教えてくれたし、ホームページやブログなどに「画像を含めて使ってもいいよ」と快諾までしてくれた。
これには興奮したのを今でも覚えている。

キャロル・ケイがギタリストからベーシストへ転向し活躍していた60年代、時を同じく「ダンヒル・サウンド」というニックネームを付けられたチームで活動していたのがジョー・オズボーン。


最初のロックン・ロール・ベーシストと言われたジョー・オズボーン
カーペンターズのベースやサイモン&ガーファンクルのベースは8割方この人のプレイなので、こちらも改めて説明する必要のない重要人物。
2人共モンキーズやっているし「レッキング・クルー」(キャロル・ケイ自身はこのネーミングはお気に召さないらしい)というアメリカ西海岸で活躍したスタジオ・ミュージシャン集団だ。

【さらに発展、ソフト・ロック】

そんなわけで、2人がやってきた仕事を追ってくと、これまた必然的に60年代のポップス、ソフト・ロック(サンシャインポップ、バブルガムポップとも言う)、ソウルからジャズに行き着くのですな。

和製英語のソフト・ロックというのは
・甘く、ハーモニーを重視したメロディー
・耽美なサウンド
・全体がポップでキャッチーに、曲の尺が短い
・大体のリリースが1965年〜1975年頃

聴いていて心地良いのはAORに共通するが、その時代に活躍したロックバンド(例えばビートルズやローリングストーンズ、フーなど)よりもうちょっと軟弱なイメージ。
サウンドとしては日本で言うGSっぽいかなと思う。
この時代がリアルタイムの方はAORよりも古い分、60代前後の方が多いと思う。
でも実はナイフラサウンドにかなりの影響を及ぼす重要な時代なんだな。
全5回に渡って思い出せる限りザッと書き殴ったが、今の自分を築き上げた経緯を書かせて頂いた。
<<終わり>>
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