カラオケ

CDの記事で思い出した。
最近のミュージシャンは「CD+DVD」と言う組み合わせで売るケースがとても多い。

あ、どうも。グラビアアイドルにカタカナ表記で「クン」付けするヤツ、頭の中は80’s思考だと思う男、セヴンティーン・サガワです。

例えば昔で言うミニアルバム・サイズの曲数(5〜10曲未満)の音源にPV、もしくはライヴの映像をDVDと抱き合わせる方法だ。
そして値段も¥3,500〜¥4,500に設定。さらにダメ押しでこれらの仕様を「初回限定」にしている点である。

シングルが¥800〜¥1,000の時代、ミニアルバムならば大体¥1,500〜¥2,000が相場だったように思う。
マキシ・シングル¥1,200とかいうのもあったが。
まず一昔前の初回限定はスリップケース仕様、ジャケット違いなど、音楽とは直接関係ないフィジカルとしての見た目やデザインの違いをつける事で(でも定価はのちに発売される盤と同じ、もしくは¥200〜¥500アップ) 後発の盤と差別化していた。
初回限定を謳う事で希少価値を持たせ、且つ、早く捌くような仕組みだ。

だが、時代はダウンロード形式の普及と共にCD1枚に邦楽なら¥3,000、洋楽ならば¥2,000〜2,500は高いという風潮が出来上がり、いつしか再発を機に、もしくは日本人が大好きな「期間限定」という言葉を帯に載せて廉価盤を発売する事でお茶を濁してきたが、それすらも通用しなくなってくると過去のカタログはかつてでは考えられない、邦楽なら¥1,500〜¥1,800でリマスター、ボーナストラック追加など手を替え品を替えで売っている状態。
過去の名盤、好盤だからそれらが通用する。

では、最近のミュージシャンはどうするのか?というのが冒頭で書いた初回限定を利用した商法。

80年代のMTV以降、映像の力が大きくなり、プロでもアマでも映像を制作し、ネット上にアップするのが当たり前の時代。
昔は有料チャンネルや街のオーロラビジョンでしか流れていなかったものだが、今ではネットを利用すれば個人で好きな時に見られる。
そして映像自体が売るための作品として成立している点だ。
リスナーが本来の目的である好きなミュージシャンの楽曲=CDだけでなく、作品としての映像=DVDを付けることにより、そういった「お得感」があって生産枚数も少なくして「完全初回生産限定」を謳えばかつての1枚¥3,000時代を凌ぐ¥3,500〜¥4,500で売れるのだ。
これがブレイクしている、ブレイクの予感が漂うミュージシャンなら、この抱き合わせ商法はかなりの効果を発揮するに違いない。

生産枚数を少なくすれば希少価値が高まる上、それを知っているファンはいち早く確実に手に入れるように努力して殺到するし、何よりメーカー在庫を抱えるリスクを減らす事が出来る。
YouTubeでPVやライヴなどの映像も見られる人もいるが、それが「買わなきゃ見られないものを含んでいる内容」だとしたら・・・・絶対にYouTubeには上がらない(すぐに消されるような厳重に管理されている)ミュージシャンだったとしたら・・・・
熱心なファンの心理を利用した商法だと思い感心してしまう。

映像の内容もPVばかりの内容ならば、こんなに簡単な事はない。
何故ならばPVというのは本来宣伝、プロモーションのために制作されるものであり、新曲には大概作るのが定番だからだ。
つまり、わざわざDVD化せずとも、どのみち制作されるものである。
それを特典的な意味合いでDVDに収録するのは非常に簡単で、完成された作品を寄せ集めてパッケージ化しているだけだ。
でも、それ1枚付けるだけで「初回限定の魅力的な要素の一つ」になるのだから売る方としてもお得だろう。

その点、ライヴ盤やミックス違いの盤を付けるのは少々手間がかかる。
その為に何らかの編集が必要になってくるからだ。
ライヴ盤もリミックス盤もスタジオ盤同様、ミックスとマスタリングが必要になる。
(たまーにライブ盤でも音の差し替えもあるよ)

それでも今更声高らかに言う事でも無いが、カラオケ盤などは楽。
完成されたトラックからヴォーカルのみを消してしまえばいいだけだから。
所謂純カラ。

これもCDが出始めた当初に抱き合わせの一環としてシングル数曲にプラスαとして付けられてきたが、最近はまた様相が異なる。
コアなファンのためのヴォーカル・マイナスワン・トラックとしての価値。

バックの楽器隊による演奏を隅々まで聴きたい人へのトラックという考え。
敬愛する大瀧詠一さんや山下達郎さんなどは音質面に拘ってリリースされていらっしゃるので当てはまらないが、歌うためのオケならば、今や低価格になったカラオケ屋に行った方がマシなのだ。
従って、わざわざそのままのオケのみを収録する必要はなくなった。

今後、ストリーミングによるデジタルとCD、レコードによるフィジカルの2極化がより一層進むものと思われる。
ただ、これは世界・・・っていうか日本以外という方が正しいかもしれないが、日本に限って言えば、まだまだCD人気が依然として高い特殊な国であることも付け加えておきたい。