BYRDS / THE NOTORIOUS BYRDS BROTHERS

BYRDS:THE NOTORIOUS BYRDS BROTHERS
ミレニアム、サジタリウスでお馴染みのゲイリー・アッシャーのプロデュースで68年発表の5作目。
ザ・バーズというと、そのサウンドからフォーク・ロックをイメージするが、サイケ・フレーバー漂う内容からして、なかなかソフト・ロックしているのである。

ザ・ビートルズが67年に発表した「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」は同世代のミュージシャンに絶大なる影響を与え、アメリカ側からの回答として「ペット・サウンズ」などを発表したザ・ビーチボーイズなどがいたのは先述した通り。
御多分に洩れず、フォーク・ロック界では名を馳せてきたこのザ・バーズでさえもその1つのグループである。

元々は65年にボブ・ディラン作の「Mr. Tambourine Man」でデビュー。
それまでのロックとは異なる、落ち着いたフォーク・サウンドで一躍トップに君臨。
目まぐるしく変化するサウンドと共にメンバー・チェンジを繰り返し、徐々に”第1次ブリティッシュ・インヴェイジョン”と呼ばれたイギリスのグループに影響を受けた。
その筆頭がビートルズだったわけだ。

①Artificial Energyからブラスを積極的に導入するなど一聴してそれまでのバーズとは異なるサウンド。
キャロル・キングのカバー2曲(②Goin’ Back、⑤Wasn’t Born to Follow)を含むなどソフトな印象だ。

後半に並ぶ楽曲達はベーシストから見ても結構動き回るラインを弾いているので注目。
フォーク系だと、どうしても落ち着いた無難なサウンドとベース・ラインにいきがちだが、バーズは違う。攻めるのが特長だ。

後にロックの大名盤「Deja Vu」を発表してウエスト・コースト・サウンドの源流を作ったクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング(CSN&Y)を結成するデヴィッド・クロスビーが在籍した最後の作品でもある。

83点