DANE DONOHUE / Dane Donohue

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デイン・ドナヒューのデビュー作にして唯一のアルバム。
タバコに火を付けようとした所でのカメラ目線。
よく見るとハイ・ヒールを履いた女性が去って行く姿が映っている。

別れ話が拗れて一発張り手でも、もらった後なのだろうかーーーー。
大人の男を気取るのは何もボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェルのような”硬派”な男性だけではない、このデイン・ドナヒューのような”軟派”なキャラ(あくまでもジャケットから想像するだけだが) も、また一人の男性なのだ。

もちろん、こういったジャケットデザインにするからには、アルバムとの連動性、即ちそこには何らかの”意図”がある。

歌詞を読みサウンドを聴けば納得。
感傷に浸りながらも苦悩し続ける男の姿をまるでコンセプトアルバムかのように終始一貫して描いている。

プロデューサーはSSWのテレンス・ボイラン。
これまた納得の人選。
というのも、ほぼ同時期に制作されたテレンスのアルバムとサウンドもバック・ミュージシャンも被っているのだ。

プロデューサーとして、このサウンド創りに一役買っているのは間違いない。加えて楽曲に対する適したミュージシャンを配置するのもプロデューサーの大事な役割である。
あまりにも人数が多いので簡単に挙げるがラリー・カールトン、ジェイ・グレイドン、スティーブ・ルカサー(G)、マイク・ポーカロ、スコット・エドワーズ、チャック・レイニー(B)、エド・グリーン、スティーブ・ガッド(Dr)、ジェイ・ワインディング、ヴィクター・フェルドマン(K)、ドン・ヘンリー、スティーヴィー・ニックス、J.D.サウザー、ビル・チャンプリン(BGV)など豪華の一言である。

なかなか女性には入り込みにくい所かも知れないが、哀愁を帯びた男の切なさを感じ取って頂きたい。

全体を通じてメロディー自体はカントリー風ながらもエレピが利いており、ジャジーな雰囲気を醸し出している。
途中で急にハイ・テンションの楽曲があるという事も無く、ラストまで流れるように聴けるのでリラックス出来るはず。
秋冬などによく似合う。
82点