JAKOB MAGNUSSON / JACK MAGNET

AOR界でも珍しい北欧はアイスランド出身(と言われている)のキーボード奏者、ヤコブ・マグヌッソンの81年作品。

歌モノあり、ジャズ系あり、インストありのAOR/フュージョンアルバムである。

歌モノでは鍵盤と共に自らがヴォーカルをとり、なかなかの声を聴かせてくれるが、それ以上に①MEET ME AFTER MIDNIGHTから③FROM NOW ONまでのキャッチーさが強烈に印象に残った。

特別知名度があるわけではないが、ひょっとしたらこの作品を初めて聴く人でも「あっ、どこかで聴いた事がある」と思うのではないだろうか。

⑤PASSION FRUITではイントロのコーラスワークから一瞬「マントラか!?」と思わせたり、続く⑥では素っ頓狂な音色のイントロに少々ズッコケたが、⑦以降は気を取り直して聴ける感じである。

その⑦I CAN’T LIVE WITHOUT ITと⑧YOU’VE GOT ITではクレイグ・マーズデンがファンキーに歌い上げ、よいアクセントになっている。

そして後半はインスト中心で固めるという、アルバムの中で3つのブロックに区切られているような感じだ。

この辺りは作品のタイプや流れを考慮して上手く振り分けてくれると聴き手側にとってはいいのかなという印象を受ける。

1曲ずつの質は悪くないだけに、もう少しまとまっていると、さらにクォリティの高い作品になったのではないだろうか。

豪華すぎる主な参加メンバーをザッと挙げておこう。

カルロス・リオス(G)、ニール・ステューベンハウス、エイブラハム・ラボリエル、スタンリー・クラーク(B)、ジェフ・ポカーロ、ヴィニー・カリウタ、アレックス・アクーニャ(Dr)、トム・スコット(Sax)、ジェリー・ヘイ(Hrn)、ヴィクター・フェルドマン(Vib)、ビル・チャンプリン(BGV)等。

作家陣にはリチャード・ペイジ、スティーブ・ジョージ、ジェイ・グレイドンなど。

文句の付けようがない”超”一流どころ達である。

78点