JOHN VALENTI / Anything You Want

f038035c
スティーリー・ダン同様、多くのアーティストに影響を与えたスティーヴィー・ワンダー。
このジョン・ヴァレンティもそんな一人で「白いスティーヴィー」との異名をとる。

元々はパズルというバンドを組みドラム&ヴォーカルとしてモータウンからアルバムを発表している。
本作はバンド解散後ソロに転向した1作目で76年発表。

76年といえばボズ・スキャッグス「シルク・ディグリース」やジョージ・ベンソン「ブリージン」、ネッド・ドヒニー「ハード・キャンディー」が発表された年で、一般的には大体この辺りが所謂「AOR」というジャンルが確立された年である。

そのAORの陰に隠れて、こんな名盤が発表されていたのである。
AORファンとソウルファンからも支持されるのは納得で、グルーヴィーな楽曲がズラリと並ぶ。

タイトル曲①Anything You Wantを聴けば掴みはバッチリ。
続く②Was It Something I Said、③I Wrote This Song For Youなどを聴くと本当にこの人はスティーヴィーが好きなんだなと思わせる歌声で、メロウ・ソウル好きには堪らない。
⑤Why Don’t We Fall In Love、⑦Save Meなどは一転してグルーヴで勝負。
ドラマー出身のおかげが、実に気持ちいいビートを持った楽曲達である。

メロウ&グルーヴ、この2つの要素が揃っていれば クラブ世代に大ウケするのも納得出来る。

76年当時で正統派AORとはまた違う今でも十分通用する内容を改めて評価したい。
91点