Margo Guryan / Take A Picture

一部に熱狂的なファンがいると言われるマーゴ・ガーヤン。

ソフト・ロックでは数少ない女性SSWの一人だ。

フレンチを思わせるロリータ・ヴォイスにサイケデリック・サウンド。

こんな一見(一聴?)して摩訶不思議な組み合わせが成り立つのもソフト・ロックならでは。

ロリ声のソフト・ロックといえば真っ先にクロディーヌ・ロンジェが挙がると思うが、ロジャー・ニコルスを始めとした作家の作品を歌い上げるクロディーヌに対して、マーゴ・ガーヤンの場合は完全に自作自演。

この辺りはフランスのSSWで破茶滅茶文学少女のジャクリーヌ・タイエブを連想させるのは私だけではないだろう。

所謂ウィスパー・ヴォイスだが、とてもスッキリとシャープな声の持ち主で、その声には知性を感じるほどである。

サウンドも長閑な雰囲気で声が違えばキャロル・キングである。

フレンチ・ポップスを歌いこなす大勢のカワイ子ちゃん達と違うのはそこかな。

この作品はザ・ビーチボーイズの「ペット・サウンズ」に影響されて出来たとのことで、それまで作家としてジャズ畑に身を置いていた彼女にしてみれば衝撃だっただろう。

トップ・リコメンドは①Sunday Morningと③Love Songsの2曲。

特にサンデー・モーニングのカバー数はかなり多く、彼女の知名度以上に有名になっている楽曲である。

先ほど挙げたクロディーヌ・ロンジェはもちろん、スパンキー&アワ・ギャング、アストラッド・ジルベルト、日本ではピチカート・ファイヴ(小西さんのその感性がやっぱりたまらない!)など。

当時としては本作一枚のみの発表だが、影響や記憶に残るミュージシャンだ。

そういった意味でも恐らく方々で声が上がっていたのだろう、デモを収録したアルバムを近年リリースしている。

アルバム内に収められている彼女の写真を見てもなかなかの美人さん。

聴いてよし、見てよしのSSWは貴重。

88点