MICHAEL JAMES MURPHY / Surrender

さわやかな笑顔にヒゲ、素敵なセンスのセーターは「衝撃ジャケット」枠に入るであろう、マイケル・ジェイムス・マーフィー。
ところが予想を覆す充実の内容ぶりに、ただただ驚かされるのだった。

本作はマイケルが発表した2nd(81年発表)で、L.A.で録音されている。
参加メンバーもハドリー・ホッケンスミス(G)やジョン・パティトゥッチ(B)など、先日紹介したブルース・ヒバートと同じ面子である。
巷では、そのブルース・ヒバートに匹敵する内容だと言われるだけあって質の高さは折り紙付き。
ブルース・ヒバートは本作の中で5曲もの作品提供をしている。

前述のように参加メンバーはもちろん、プロデューサーがジョナサン・デヴィッド・ブラウンと共通している事もあり、非常に甲乙付けがたい仕上がりである。
他にもロビー・デュークをプロデュースするなど、ナチュラルなサウンドを録音させる事が非常に上手い印象を受けた。

そしてマイケル自身の”声”が非常に良い。
眩しい笑顔そのままに包み込むような優しい声で、歌い上げているのだ。
やはり声そのものが良いというのは、天から贈られた何物にも代え難い武器であろう。

楽曲、ミュージシャン、アーティスト本人の質が高ければ、こういった楽曲はいとも簡単に生み出させる事が可能なのでは?と錯覚を受けてしまいそうになる。
全曲が捨て曲無し、中弛み等も一切見る事が出来ない、素晴らしい作品。

88点