RAY KENNEDY / Ray Kennedy

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ウィルソン・ブラザーズでのルーク祭り状態を引きづり、もう一枚ルーク大活躍アルバムを。
ピンクベースの色が加藤茶登場を予感させてくれるジャケットだが、そこに立つのは何ともやるせない表情な一人の優男。
それもAORを連想させる小道具としては欠かせない(笑)タバコを片手にだ。

この雰囲気からは、さぞかし「如何にもAOR」的な甘いサウンドを予想してしまうが、そこはルーク大活躍と書いた理由・・・。
ソウルフルなレイの声と相俟って骨太AORサウンドを聴かせてくれる。

80年発表の本作はデヴィッド・フォスターのプロデュースによりバックにTOTO勢(ルークを始めスティーブ、マイク、ジェフのポーカロ兄弟とデヴィッド・ハンゲイト)にビル・チャンプリン、トミー・ファンダーバーク、トム・ケリーと当時の若手西海岸オールスターズのような布陣である。

①It Never Crossed My Mindからギター・リフが唸るロック・チューン。
先日紹介したウィルソン・ブラザーズでのルークを”静”とするなら、こちらは完全に”動”である。
そして2大バラード③Just For The Momentと⑤My Everlasting Loveは注目曲で前者は自身唯一の全米Top100入りを果たし、後者は後にビル・チャンプリンにカバーされた。
⑥You Oughta Know By Nowも違った意味で注目だ。
この曲は恐らく80年代に大学生ぐらいの年齢だった世代の方ならご存じであろう。
日本人のとあるアーティストが”オマージュ”を通り越してそのままの曲を創ってヒットを飛ばした。
当然、後になってその事実が発覚した為、最終的には作曲者にレイ・ケネディの名前がクレジットされたという曰く付きの曲だ。
まぁ、それほどこの曲はカッコイイという事である。

他にもビル・チャンプリン、トミー・ファンダーバーク、トム・ケリーのアカペラからTOTOお得意のバウンス・リズムが炸裂する⑧Starlightも要チェック曲。

しばらく、名前を聞かなかったレイ・ケネディだが活動が不透明になっていたエアロスミスに加入かという記事を発見したこともあった・・・。
一時期マイケル・シェンカーとも組み、大失敗に終わってしまった為その二の舞か!?とも心配されたが、どうやら噂レベルで終わった模様。
結局AOR的な新作などは見られず、2014年67歳で亡くなる。
84点