流線形 / シティミュージック

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歌謡曲からニュー・ミュージックと言われるジャンルが定着してから、”お洒落な””スタイリッシュ”などを合い言葉に上質のポップスを志向するアーティストも出てきた。
90年代に流行った所謂「渋谷系」なんていうのは、その最たる例だろう。

サウンドについて

一部、下手したら差別用語的な意味合いが含まれるようなネガティヴなイメージの”渋谷系”だが、あくまでも本質はサウンド、ジャケット・デザインに至るまでデザインをアルバムとしての「トータルバランス」で重視した結果に過ぎない。
そこはAORと一致する所である。
ここでご紹介する流線形は70年代ぐらいから渋谷系も通り越して、さらに進化したかのようなサウンドを届けてくれる。
このアルバムを聴いて「懐かしい」と思う方もいれば「お洒落で最近のポップスとは違う」と思う方、二通りに分かれるであろう。
流線形というのは基本的にコンポーザー、ギタリストのクニモンド瀧口氏のオウン・ユニットである。
アルバム毎に参加メンバーが替わったりするのだが、クニモンド瀧口氏の創る世界観は自身が影響を受けてきた7、80年代のソウルやポップス、AORやクロスオーバーなどがサウンドの中心になっている。
楽曲によっては当時を知る方にとっては思わずニヤリとしてしまう仕掛けがあったりする。
美味しいアイディアを上手く引用し自身の曲に溶け込ませている。
この辺りは、ご本人もライブのMCで自らお話しされているようなので、意図的にやっている事は間違いない。
「パクリだ」と大騒ぎしたりするのではなく寛大な気持ちで楽しまないと損である。
故に”元ネタ”をリアルタイムで過ごしてきた方には懐かしい印象を与えるし、そうでない方は新しい感覚を覚えるのだと思う。
収録曲も7曲と少ないのだが、クオリティーはどの曲も折り紙付き。
ファンキーなベースに軽快なギター、転がるようなエレピにアンニュイな女性ヴォーカル、現代流シティー・ポップスを堪能するには打ってつけの1枚。
最近のポップスに飽きた方も、癒しをを求めている方にも最適。
94点

データ

4b92c4e3
2003年:日本(April Records ALCP-2004)
プロデューサー:クニモンド瀧口
1. 3号線
2. 恋のサイダー
3. 東京コースター (Album Version)
4. きっとメイって
5. エアーポート ‘80
6. 恋の始めは甘く切なく
7. フライデーナイト
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