寺尾聰 / Reflections

スポンサーリンク
fc4b2c29
海外ばかりでなく日本にもAORと呼ばれる音源はいくつもある。
J-AORというより歌謡曲・ニューミュージック史上屈指の名曲「ルビーの指環」収録した寺尾聰さんの大ヒットアルバム。

現在でこそ俳優のイメージが強いが元々はフォーク・グループ「ザ・サベージ」のベーシストとしてデビュー。
脱退後の68年に俳優デビューして「大都会」や「西部警察」で活躍した。
石原プロに所属していた81年発表。

作品はプロデュースから、ほとんどの作詞・作曲を自ら手掛け、アレンジャーに井上鑑氏を起用。
寺尾氏自身が元ベーシストであるせいか、非常に凝ったリズムの楽曲が多く、特徴的な低くビターな声質に加えてハーモナイザー(音響機器の一種で声や楽器のピッチを上下して出力する事が出来る)やダブルで録ったヴォーカルが以降の作品でもトレードマークとなった。

渋い男性が薄暗い場所でタバコをくゆらせ、何か物憂いの表情ーーーー。
このダンディズムこそ正統派AORの象徴であるといえる。
そういう意味では意図的にボズ・スキャッグス路線を狙った事は明白である。
何気なくタバコの煙で書いたかのような洒落た「Love」の文字も見逃せない。

肝心の内容だが、まずバック・メンバーがスタジオ・ミュージシャン集団で結成されたパラシュートの面々が中心。(こんな所までボズとTOTOの関係のようだ)
実力者が集まっていれば演奏が悪いはずもない。

楽曲も当時流行であったクロスオーバー・フュージョンとAORがミックスされた雰囲気で総じてレベルが高い。
同時にリゾートミュージックのような爽快さもある。

名曲⑤ルビーの指環のモンスターヒット(年間第1位)に隠れがちだが、それ以外にも①HABANA EXPRESS、④二季物語、先行シングルだった⑥SHADOW CITYなど佳曲揃い。
アルバム売り上げはなんと160万枚越えを記録。
81年の年間1位に輝く。

バックメンバーは井上鑑(K)、松原正樹、今剛(G)、田中章弘(B)、林立夫、上原ユカリ(Dr)、斉藤ノブ、浜口茂外也(Per) など。

このアルバムのヒットによってJ-AOR路線が派生していったと言ってもいいだろう。
ただのパルムのオジサマだと思っていると痛い目に遭います。。。
96点

スポンサーリンク

シェアする

フォローする