THE BALLROOM / Preoaring For The Millennium

ballroom
後にサジタリアスの「Present Tense」やミレニウムの「Bigin」に繋がってゆく、源流にもなったバンド。

この辺りはセットで聴きたいところだ。


フォークが主流になっていたのはニューヨークだと思うが、そこからバーズなどが台頭してきたことにより、ロサンゼルスを拠点とするバンドが増えてきた。

ボールルームもそのうちの1つで、ニューヨークで結成されたカート・ベッチャーの男女混成コーラスグループ、ゴールドブライアーズを経て66年にカリフォルニアにて結成されたフォークロックバンドである。

メンバーはカート・ベッチャー(Vo,G)、サンディ・サリスベリー(G)にジム・ベル(Oboe)、紅一点ミシェル・オマリー(Vo)。
その後に結成されるミレニウムのメンバーにもなるリー・マロリーやロン・エドガーといった面々も参加。

サジタリアス→ミレニウムとレコーディング技術の発展と共に豪華になっていくサウンドプロダクションだが、大元になるこちらはフォークがスタートなので、シンプル且つオーガニックサウンドが基本。

楽曲自体もそれら2つのグループに再録されていたりもするので「Would You Like to Go」「Musty Dusty」「Another Time」「Keeper of the Games」「I’m Not Living Here」といった所が聴ける。

“コーラスの魔術師”の異名を誇るカートが天才と言われる所以は、この頃既に発揮されていて他にもエフェクトの効果による響きなど何とも言えない高揚感を生み出すのでサイケがお好きな方にもハマるのではないだろうか。

エヴァーグリーンという言葉がぴったりな1枚。
これほどのアルバムが未発表のままになっていたのは勿体無い。
だからこそ、カートを気に入っていたゲイリー・アッシャーによってサジタリアスの作品が生み出されたのだから彼に先見の明があったということだろう。

87点