THE MAMA’S AND THE PAPA’S / IF YOU CAN BELIEVE YOUR EYES AND EARS

ソフト・ロック史上最も有名なハーモニー・グループの一つ、ママス&パパス。

美しいコーラス・ワークとポップな楽曲は必聴の1枚。

メンバーはジョン・フィリップス(楽曲制作にギター横分け担当)、デニー・ドハーティ(うざい前髪歌唱担当)、ミシェル・フィリップス(美人担当)、キャス・エリオット(愛嬌のある歌唱担当)という4人組。

ジョンとミシェルは夫婦であり、デニーが加わる。そのデニーを追いかけてきたキャスが合流して結成したのが大まかな流れだが、何とグループ内でいざこざが勃発(ミシェルとデニーが不倫、ミシェル脱退後、復帰→ジョンとよりを戻す。デニーに片想いだったキャスは複雑・・・・やがて再びジョンとミシェルに亀裂が・・・・)。

何ともまぁスキャンダラスな面があったのは確かだが、実力は折り紙付き。

まずは何と言っても⑦California Dreamin’『邦題:夢のカリフォルニア』

この1曲を目当てで購入してもお釣りが来るぐらい名曲中の名曲である。

もはやソフト・ロックという枠組みを軽く超えてアメリカン・ポップス史上記憶に残る楽曲だ。

ジョン・フィリップスの作る楽曲にはフォーク・サウンドで印象的なイントロや哀愁を帯びたメロディーにグッときてしまう。

今聴くと「懐メロ」的に聴こえるが、それはフォーク・ロックが流行り、リアルタイムであった当時としては新しいサウンドだったはずだ。

それに加えてフルートのソロを入れてみたり、ストリングスによる彩りを加えるなど、しっかりポップス的要素も含ませている。

本作では、その他『夢のカリフォルニア』以外にも①MONDAY, MONDAYとこちらも名曲と呼ぶに相応しい楽曲も収録されており、デビュー作にして彼らの代表作となった。

その後、数々の男女混合のハーモニー・グループが生まれ、ママパパ・フォロワーが増えたという意味では影響力も大きい。

バック・メンバーには、あのダンヒル・リズムセクションの面々(ドラムのハル・ブレイン、ベースのジョー・オズボーン、キーボードのラリー・ネクテル)を起用と抜かりなし。

60’sフラワー・ムーヴメント、カリフォルニア・サウンドを代表する1枚。

93点