音楽バカ、サガワによる音源のレビュー。

STEELY DAN / Gaucho
スティーリー・ダンの代表作でもある前作『AJa』より2年の制作期間を経て発表された80年作。
完璧主義者故にレコーディングには莫大な費用と共に妥協なき姿勢を示すドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーはスタジオ・ミュージシャン泣かせ...

BILL LaBOUNTY / This Night Won’t Last Forever
独特の声でソウルフルなヴォーカルが持ち味のビル・ラバウンティによる2ndアルバム。
AOR屈指の名曲「Livin' It Up」が収録され、自身の名前がアルバムタイトルとなっている『Bill LaBounty』が82年作なので、本作は...

DORIS ABRAHAMS / Labor Of Love
ご本人の顔がアップで写り、バックが鮮やかな緑のシンプルさ、インパクトのあるジャケットをたまに見かけては思わずスルーしてしまいそうなほど内容がイメージしにくい1枚。
一部ではAORの枠に入っていることもあるが、認知度が低いせいか、その割には...

FRANK SINATRA / Watertown
日本では一般的にジャズのカテゴリに入る事が多いフランク・シナトラ。
もちろんサウンドからジャズに入るのも分かるが、ここまでキャリアがあると、その枠だけに収まらず「アメリカン・ポップスの歌手」と言った方がしっくりくるかも知れない。
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WILLIE NELSON / Always on My Mind
カントリー・ポップ界の大物にして今もなお現役、アメリカの良心とも言える伝説のシンガー・ソングライター、ウィリー・ネルソンの1982年作。
生粋のAORアルバムからは外れたところに位置するが、昨今ノラ・ジョーンズのようなジャズ・ヴォーカ...

TOTO / The Seventh One
国内外問わずサポートした数が多過ぎてバンド・サウンド自体が「AOR」と呼ばれたTOTO。
3代目ヴォーカルに映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズ(スター・ウォーズ、スーパーマン、ジュラシック・パーク、ハリーポッターなど)の息子であるジョ...

FREDDY HENRY / Get It Out In The Open
AOR、ソウル・ファンならば「TK」と聞けば直ぐにマイアミ・ソウルのレーベルと反応してしまうだろう。
ブラック・ミュージック特有の熱さと土地柄なのかリゾート・ミュージックのような爽やかさを併せ持つライトなソウル・サウンドはAORファン...

BOZ SCAGGS / DOWN TWO THEN LEFT
1976年、ジョージ・ベンソンの『Breezin'』と共にAORの幕開けとも言える作品『SILK DEGREES』を発表し、コンポーズとバックメンバーに若かりし頃のTOTOメンバーが全面的にバックアップした事もあり、金字塔的作品になった。
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CHAMPAIGN / How ‘Bout Us
バンド名とジャケットから美味しそうな雰囲気を感じるシャンペーンのデビュー作。
ひたすらトロトロに甘いサウンドばかりを想像してしまうジャケットだが、中身はイメージと違う。

SERGE GAINSBOURG / Initials B.B.
フレンチ・ポップス界きっての伊達男、セルジュ・ゲンズブールによる通算7枚目。
アレンジャーにジェネシスやダイアナ・ロス、ダスティ・スプリングフィールド、シルヴィ・バルタンなどを手がけたアーサー・グリーンスレイドを迎えたイギリスのロンド...