エミット・ローズという人物の歌声を聴いて誰もが思い出すのが、イギリスのリバプールが生んだ偉大なミュージシャン、ポール・マッカートニーである。
付いたニックネームが”アメリカのポール・マッカートニー”。
冒頭から確かにポールしているのだ。
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サウンドについて
さて、本人がそのニックネームを気に入っていたかどうかは定かではないが、ポールの歌声に似ているのは事実。
現在にも通じる優男の超絶イケメン、エミット・ローズは顔に似合わず出てくる楽曲は「サイケデリック・ロック」そのもの。
ソフトな歌声を活かしながらもファズを用いたギター・ロックをしていたり、ストリングスを大々的にフィーチャーするなどは、まさに本家のビートルズだ。
今の時代(時に日本ならかなり受けそうな容姿、サウンドだと思う)
だが、それだけで片付けるには惜しいのが、このメリー・ゴー・ラウンドというグループ。
どれだけ激しくロックしていても、ヴォーカルと声がポップなのだ。
これは一般大衆の支持を得るには強力な武器になる。
そして他にも見逃せないのがニック・デカロが参加していること。
ソフト・ロック〜AORまで幅広く活躍したアレンジャーである。
言うなればビートルズでは演者:ビートルズ=アレンジ・総指揮:ジョージ・マーティンのように本作では演者:メリー・ゴー・ラウンド=アレンジ:ニック・デカロという同じ図式が成り立つ。
まぁジョージ・マーティンほどがっぷり四つに組んでいる訳ではないが、サイケデリックなサウンドにニック・デカロがいるというのも面白い。
Liveは後にバングルスにカバーされるなどしたが、作曲者であるエミットと他のメンバーとの間で軋轢が生じたようで、バンドは解散。
ギターやドラムス以外にもベース、ピアノをこなすなど(この辺りもポールと全く同じというのが何とも・・・・)完全な自主制作盤をリリース。
全米29位にランク・インするなど活躍した。
この頃は衣装のジャケットもモッズ・スーツを着た4人組。これは戦略的にビートルズを意識していたのは間違いない!?
83点
データ
1967年:アメリカ(A&M Records – SP-4132)
プロデューサー:ラリー・マークス
1. Live
2. Time Will Show The Wiser
3. On Your Way Out
4. Gonna Fight The War
5. Had To Run Around
6. We’re In Love
7. You’re A Very Lovely Woman
8. Where Have You Been All Of My Life
9. Early In The Morning
10. Low Down
11. A Clown’s No Good
12. Gonna Leave You Alone
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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