PATTI AUSTIN / End Of A Rainbow

スポンサーリンク
Sagaworld Remaster CD Review
スポンサーリンク

一般的にパティ・オースティンの名前をより有名にしたのはジャズ、ソウル界の名プロデューサー、クインシー・ジョーンズの大ヒット曲「愛のコリーダ」でのパフォーマンスが認められてからだ。

Contents

ストーリー

本作は60年代からセッション・シンガーとしての地位を既に確立していたパティのソロ・デビュー作で76年発表。
なんと5歳の時にはRCAと契約を結んでいたと言うから紛れもない”天才”である。
さらにスタジオシーンで鍛えられ上げられた声により一層の磨きをかけて歌唱力・表現力共に他のシンガーより1つ2つ抜き出ている実力を身につけた。

 

そんなプロ中のプロである彼女は、ただ歌うだけでなく、ほぼ全ての楽曲を手掛けている。
つまりサウンド・クリエーターとしても”超”一流である事を、それもデビュー作から世に知らしめたわけである。
実際に本作のおいての楽曲はバラエティに富んでおり、バランスも良い。
しっとりと歌うバラードからパンチの効いたソウル系シンガー顔負けのファンキー・チューンまで何の違和感もなく歌い”きっている”。
ただ歌うだけなら並のシンガーだが、しっかりと自分の物にしてしまっている所が並ではない所以である。

サウンドについて

ジャズ=4ビートのインスト音楽のようにザックリとしたイメージしかないと、まったく予想外の印象を受けると思うので、AOR、ソウル、R&B、フュージョンなどの要素を含むコンテポラリー・ミュージックと思っていた方が良いだろう。

続く2ndも、この1stをさらに発展させた雰囲気で甲乙付けがたい内容。
80年代には寵愛を受けたクインシーが主宰するクエストに移籍。
専属のアーティストとしては第一号になった。
そういった流れの原点がこの1stである。
ジャズ、フュージョン界に残る超名盤。ジャケットの髪型からも名盤。

91点

データ

1976年:アメリカ(CTI Records ‎– CTI 5001)
プロデューサー:クリード・テイラー

1. Say You Love Me
2. In My Life 4:18
3. You Don’t Have To Say You’re Sorry
4. More Today Than Yesterday
5. Give It Time
6. There Is No Time
7. What’s At The End Of A Rainbow
8. This Side Of Heaven
9. Sweet Sadie The Savior

コメント

タイトルとURLをコピーしました