AIR PLAY / AIR PLAY

スポンサーリンク

70323b35
記念すべき第1回目は絶対にこのアルバムと決めていた。

それほどこのアルバムの影響力というのは凄まじいものがある。 

AORのバイブル、エアプレイの「AIR PLAY(邦題:ロマンティック)」である。

1980年、当時まさに勢いに乗っていた2人のミュージシャンが結成したユニット唯一の作品である。

 

その二人のミュージシャンとは後にセリーヌ・ディオン、チャカ・カーン、マドンナ、マイケル・ジャクソン、シカゴをプロデュースして今や”超”が付く大物プロデューサーになったデヴィッド・フォスター(K)と、同じくアル・ジャロウ、マンハッタン・トランスファー、ジョージ・ベンソンらを手掛けた、ジェイ・グレイドン(G,Vo)である。

 

もし、両名をご存知ない方がいれば、ぜひ覚えて頂きたいと思う。

なぜならば、この二人、AORというジャンルを語る上で絶対外せない最重要人物だからである。

プロデュースはもちろん、アレンジャーとしてコンポーザーとして、そしてプレイヤーとして、実に多くの作品に参加している。

後述するTOTOのメンバーと同じく「クレジット買い」が出来る程、参加したセッション数は計り知れない。

 

ところが、セールスという面ではイマイチだった。

では、どこで評価されたのかというと・・・

所謂「業界」で受けた(特に日本では)。

じゃあ、一般の方にオススメではないのか?と言えば決してそんな事はない。

 

まず、このアルバムに影響を受けた日本人コンポーザー、アレンジャー、プレイヤーが文字通り「猫も杓子も」と言っても過言ではないぐらい当時似たような音色、フレーズ、そして楽曲まで作り出していた。

昔の流行ソング、所謂「懐メロ」を聴くと、もろにエアプレイしていて今となっては苦笑する事も少なくない。

(私が知る限り、全てのフレーズや音色、コード進行までパ○った曲もあった。しかし作曲クレジットは誰もが知る大物作曲家)

 

そんな玄人受けが良いエアプレイだがアルバム自体は驚くぐらい全体のクオリティーが高い。

「捨て曲」というのが1曲もないのだ。

 

その中でも目玉は一番最後に収録されている⑩AFTER THE LOVE IS GONE。アース・ウィンド&ファイアーがカバーして全米2位を獲得し「グラミー賞・最優秀R&B楽曲賞」受賞曲である。

 

参加メンバーは他に準メンバーのトミー・ファンダーバーク(Vo)にスティーブ・ルカサー(G)デヴィッド・ハンゲイト(B)ジェフ・ポーカロ(Dr)のTOTO勢、その他レイ・パーカーJr.(G)ビル・チャンプリン(BGV)ジェリー・ヘイ(Tr)など。

 

エンジニアとしても優秀なジェイ自身が監修を行ったリマスター盤が現在は出ているので、ぜひそちらを入手して頂きたい。

純粋な王道AORよりも若干ロック色が強いが、それを抜きにしても楽しめる作品である。 

その後お互いに多忙になってしまい、この一枚で終わってしまったのが本当に残念。

90点 

スポンサーリンク

シェアする

フォローする