ARETHA FRANKLIN / LOVE ALL THE HURT AWAY

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Sagaworld Remaster CD Review
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無性にアレサの声が聴きたくなる時がある。

だけど、ソウルな気分ではない。そんな時に引っ張り出すのがこちら。
子供ですら理解できそうな他とは違う圧倒的な歌唱力。

なぜ本作か!?
その偉大なる功績により、あまりにも「名盤」と言われるアルバムが多く、それらはすべてソウル・ファンクに分類される作品だ。
そんな中で以前ご紹介した「ARETHA」や本作はAOR、フュージョンファンには実に美味しい時期。所謂「ソウルレディ」としての女王アレサではなく、1人のシンガーとして勝負した時期だった様に思う。
それが結果的にポップス寄りにシフト・チェンジした事やAOR、フュージョン系ミュージシャンの起用に繋がったのだろう。
故にコアなファンからは「アクがなくなった」として完全にスルーされる事も多い時期ではあるが。

Contents

参加メンバー

軽く参加メンバーを振り返るが、ハッキリ言ってその人数たるや尋常ではない。
デヴィッド・フォスター、ロビー・ブキャナン、デヴィッド・ラズリー、スティーヴ・ルカサー、デヴィッド・ペイチ、ジェフ・ポーカロ、パウリーニョ・ダ・コスタからフュージョン系ではエイブ・ラボリエル、グレッグ・フィリンゲインズ、ジョージ・ベンソン、マーカス・ミラー、ルイス・ジョンソン、スティーヴ・フェローン、バジー・フェイトン等々。
よくもこれだけ集められたなと感心してしまうぐらいメンバーだ。

 

特にジョージ・ベンソンとのデュエット曲の出来は白眉。
カバーなども含むが、一番感じるのは「どんなスタイルの曲を歌ってもアレサはアレサなのだ」ということ。
良くも悪くも、その強烈な個性でカバーでさえも自分の色に塗り替えてしまう声には感嘆するしかない。

確かに全体的にはアレサのアルバムにしては、やや地味な印象がある点は否めない。
しかし、単純にポップ・アルバムとして再評価されるべき1枚ではないだろうか。
当時の流行を果敢に取り入れた勇気とセンスに拍手。

81点

 

データ

1981年:アメリカ(Arista ‎– AL 9552)

プロデューサー:アリフ・マーディン

モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!

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