EDDIE RABBITT / Loveline

Sagaworld Remaster CD Review

2019.10.20

カントリーシンガー、エディ・ラビットの５作目で１９７９年発表。

全体的にアコギの役割が効いているのは言うまでもないが、所謂カントリー然とした土臭さは少な目でかなりポップフィールドに寄せたサウンドが特徴。

レコーディングはナッシュビルで行われているようだが、そんな理由でウエスト・コーストの香りが漂う。

ラリー・リーの『Marooned』からディストーションギターを外した雰囲気と言えば伝わりやすいか。

古くは６０年代にエルビス・プレスリーが彼が作った「Kentucky Rain」を取り上げて作家として有名になったが、この後リリースされる６作目『Horizon』１９８０年には「I Love a Rainy Night」が全米１位、「Drivin’ My Life Away」で全米６位、続く７作目『Step By Step』ではアルバム・タイトル曲「Step By Step」が全米５位を獲得するなど、キャリアの絶頂期へ繋がっていく。

Contents

トップ・リコメンド
参加ミュージシャン
データ

トップ・リコメンド

カントリーの持つイメージ、太陽や明るさとは真逆のかなり”夜”を感じさせる⑤Suspicionsがイチオシ。

コーラスで入る女性BGV、ストリングスの雰囲気、アーニー・ワッツが吹くフルートはやっぱりこの作品が「AOR」に入る要因だと思う。

その他にも同じくストリングスが彩る世界観が夜を感じさせる⑦I Will Never Let You Go Againや、アコギにエレピが絡む⑨It’s Always Like The First Timeも良い。

エディ・ラビット自身は５６という若さで肺癌により残念ながら１９９８年に他界してしまう。

参加ミュージシャン

ロジャー・ホーキンス(Dr)、デヴィッド・フッド、デニス・ベルフィールド、デヴィッド・ハンゲイト(B)、バリー・ベケット、ランディ・マコーミック(K)、ラリー・バイロン(G)等。

７８点

データ

１９７９年：アメリカ(Elektra ‎– 6E-181)
プロデューサー：デヴィッド・マロイ

1. Pour Me Another Tequila
2. Gone Too Far
3. Loveline
4. One And Only One
5. Suspicions
6. So Fine
7. I Will Never Let You Go Again
8. Amazing Love
9. It’s Always Like The First Time
10. I Don’t Wanna Make Love (With Anyone Else But You)

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