HOLLIES / BUTTERFLY

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イギリスを代表するポップ・ロック・バンド、ホリーズによる67年発表の7thアルバム。

サイケデリック路線としては2作目だ。

ストーリー

一般的にホリーズに描くイメージとしては『Bus Stop』に代表されるポップ・グループであるというのが大方の見方だろう。

甘ったるいメロディーを歌い上げるホリーズはアメリカでいうバブルガム・ポップ路線のグループとも言えなくはないが、しっかりとビートを打ち出した楽曲には骨太の要素を感じる。

マンチェスターでグラハム・ナッシュとアラン・クラークにより結成されたホリーズは同じようなサウンドを出すバンドとして同時期に活動していたザ・ビートルズを意識していたのは間違いない。

実際に当時のビートルズ人気に肖り、二匹目のドジョウを狙っていたのは他でもない、マネージメント会社の連中だという。

その目論見通り、プロデューサーはジョージ・マーティンの秘蔵っ子ロン・リチャーズがつき、EMIのオーディションにも見事合格。

アビイ・ロード・スタジオでレコーディングを経てEMIパーロフォンからデビューすることとなった。

聴きどころ

いわばビートルズの2番煎じ的な扱いすら受けていたグループだが、キャッチーさで言えばビートルズにも勝るグループというのが私の見方である。

しかし、本作はそのイメージを覆すような路線変更を行い、その感性がピークに達した作品と言えよう。

⑤Would you believe、⑨Try Itといったところはビートルズっぽい雰囲気満載の上、②Away, away, awayなどを聴いてみてほしい。

ロック界の中でゾンビーズ同様、最も過小評価されているバンドの一つだと思うのだが、これ以上ないキャッチーでポップなメロディーは”バブルガム”というのも納得頂けよう(私にとってのバブルガムは大絶賛の褒め言葉としての意味だ!)。

大きく舵を切った前作『Evolution』からわずか5ヶ月後に発表されたこの作品だが、冒頭の①Dear Eloiseから早くもサイケ・サウンド全開だ。

しかしこの作品は元々ホリーズが持っている甘ったるいほどのポップさに対照的なサイケデリック・サウンドをブレンドした絶妙なバランスはソフト・ロック、サイケデリック・ロックの名盤として高く評価できると思う。

この作品の後、突如としてボブ・ディランのカバー・アルバムをリリース、リリース時期に関して反対であった中心人物のグラハム・ナッシュは脱退した。

後にグラハム・ナッシュはアメリカに活動拠点を移し、カリフォルニア随一のフォーク・ロックのスーパー・グループ「クロスビー、スティルス&ナッシュ」を結成、さらにはニール・ヤングを加えて「クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング通称:CSN&Y」となり、歴史的名盤『Deja Vu』をリリースした。

96点

データ


1967年:イギリス(Parlophone ‎– PMC 7039)
プロデューサー:ロン・リチャーズ

1. Dear Eloise
2. Away, Away, Away
3. Maker
4. Pegasus
5. Would You Believe
6. Wish You A Wish
7. Postcard
8. Charlie And Fred
9. Try It
10. Elevated Observations?
11. Step Inside
12. Butterfly

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