隣のお姉さんというより、小学校の音楽教師、教育ママ的なルックスのジェニファー・ウォーンズが自身の名を冠にした76年作。
「怒ったら怖そう・・・」なヴィジュアルだが、ストレートな歌い方は聴いていて実に気持ちがいい。
一般的にジェニファー・ウォーンズといえば、ソロ活動においての楽曲というよりもジョー・コッカーとデュエットして全米1位の大ヒットを記録した「Up Where We Belong」で歌っている人とのイメージだろう。
他にも (I’ve Had) The Time of My Lifeを元ライチャス・ブラザーズのビル・メドレーとデュエットし同じく全米1位を獲得。
あまりの大ヒットに「一発屋」「デュエット歌手」として見なされているとしたら、それは実に勿体ないことだ。
彼女は60年代後半より活躍し、歴としたウエスト・コーストの数少ない女性シンガー・ソングライターである。
しかも正統派な歌い方、クセのないクリア・ヴォイスながら「いざ!」という時には「腹の底から声出してます」と言わんばかりの歌い方に変わり(サガワ的にその瞬間がすごく好き)パンチのある声を聴かせてくれる。
私が最初にジェニファー・ウォーンズを意識したのはデュエットでもソロでもない、このブログでも以前取り上げたカズ・マツイ・プロジェクトにセッション・ヴォーカリストとして参加した作品を聴いてからだ。
そこでの歌いっぷりがあまりにもカッコ良かったので、遡って70年代の作品を聴いたり本作のように洗練されたAOR作品でかなり楽しませていただいた。
話は戻るが70年代前半にレナード・コーエンと出会ってからは実に7年もの間活動をサポート。
アルバムでもレナード・コーエンの作品のみを歌う『FAMOUS BLUE RAINCOAT』を1987年にリリースしているが、それほどまでに影響を与えた人物であるのは確かだ。
また本作で意外なところではローリング・ストーンズの③Shine A Lightを、70年代の作品にはプロコル・ハルムのカヴァー(しかも売れ線ではない実に渋いところを選曲)しているなど、中身は結構ロック魂を持っている方なのかも知れない。
Contents
トップ・リコメンド
全米6位のヒットを記録したピーター・マッキャン作⑦Right Time Of The Nightを挙げないわけにはいかない。
AOR的トピックではジェイ・グレイドン(G)が参加しているが、そこまで彼らしさは垣間見れずバック・ミュージシャンの一人に徹している。その他ラス・カンケル(Dr)、ニッキー・ホプキンス(Pf)等が参加。
83点
データ
1976年:アメリカ(Arista – AL 4062)
プロデューサー:ジム・プライス、ジム・エド・ノーマン
1. Love Hurts
2. Round And Round
3. Shine A Light
4. You’re The One
5. I’m Dreaming
6. Mama
7. Right Time Of The Night
8. Bring Ol’ Maggie Back Home
9. Don’t Lead Me On
10. Daddy Don’t Go
11. O God Of Loveliness (O Bello Dio Del Paradiso)
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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