Phoebe Snow / Against The Grain

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Sagaworld Remaster CD Review
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フォークからジャズ、ゴスペル、R&B、ブルースなどをベースとし、歌声やフィーリングからソウルの枠に入っていることもあるシンガー・ソングライター、フィービ・スノウの78年作。

Contents

サウンドについて

サウンドを聴くと、やはりニューヨークだ。

洗練されていて”都会”を感じる整理されたアレンジとタイトなグルーヴ。

個人的ベーシスト目線で言うと、バックで聴かれるチョッパー(今時のスラップではない)にはビリー・ジョエルのStrangerを彷彿させるフレーズと音色。

それもプロデュースの一人でフィル・ラモーンが務めているから当然といえば当然なのだが、プレイだけでなく、サウンドも”そのまんま”なのである。
(ミックスなどはマッスル・ショールズで行われたことからバリー・ベケットの仕事の様だ)

それにLAの様に熱い(厚い)ディストーションがかかった歪んだギターではなく、クリーンに近いクランチでさりげなくお洒落で気の利いたギタープレイ。

また、シンセの割合も高いので、楽曲の彩りを決定づけているキーポイントである。

 

参加メンバーはスティーヴ・カーン、ヒュー・マクラッケン(G)、ウィル・リー(B)、デイヴ・グルーシン(K)、リチャード・ティー(Pf)、マイケル・ブレッカー(Sax)など。

 

ポール・マッカートニー作①Every Night、アレサ・フランクリンの歌唱で有名な②Do Right Woman, Do Right Man、パティ・オースティンの⑤In My Lifeなどポップ、ソウル、ジャズとやはり幅広いジャンルから選曲されたことは、それに対応出来るフィービの実力を物語っている。

しかしこのフィービ・スノウというシンガーは不思議なヴォーカリストだ。

歌声は軽やかで黒く跳ねる様なファンキーさは無いが実にソウルフルであり、時節見せるドスの効いたパンチのある声がブラックなフィールを感じさせてくれる。

唯一とはいえ1975年の「Poetry Man」で全米5位のヒット曲を持ちながらもイマイチ知名度が低い気がするが、ニューヨークの一流ミュージシャンにバックを支えてもらっていることで実力には定評のあるヴォーカリストなので安心して聴ける作品。

 

本作でも商業的な結果が出ず、この後はペース・ダウンしてしまった上に残念ながら2011年に60歳という若さで生涯を閉じてしまい、不世出のシンガーとなってしまったが、作品は永遠に残るので良質なポップスがお好みの方なら今一度耳を傾けてみてほしい。

 

74点

 

データ

1978年:アメリカ(Columbia ‎– JC 35456)
プロデューサー:フィル・ラモーン、バリー・ベケット

1. Every Night
2. Do Right Woman, Do Right Man
3. He’s Not Just Another Man
4. Random Time
5. In My Life
6. You Have Not Won
7. Mama Don’t Break Down
8. Oh L.A.
9. The Married Men
10. Keep A Watch On The Shoreline

 

モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!

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