アヴェレージ・ホワイト・バンドやゴンザレスと並ぶイギリスのホワイト・ファンク・バンドであるココモ。
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ストーリー
ジョー・コッカーとの活動で知られるグリースバンドのニール・ハバード(G)とアラン・スペナー(B)が、アライヴァルというバンドの4人のヴォーカル陣らと合体し、そこに元キング・クリムゾンのメル・コリンズ(Sax)も加わり結成された10人組の大所帯バンド。
74年にアルヴィン・リー(元テン・イヤーズ・アフター)のバック・バンドに起用されたのが、グリースバンドのリズム隊とアライヴァルのコーラス隊だそうで、その流れでココモ結成となったようだ。
全員が白人ながら、ファンキーでソウルフルな音楽性は、まさしく第2のアヴェレージ・ホワイト・バンド(AWB)と呼ばれれたのも頷ける。
AWBに比べれば、もっと玄人好み・・・職人気質なメンバーを揃えていて、よりファンキーな要素が強いように思う。
本国ではまったく売れなかったようだし、アメリカでもR&Bチャートで34位と成功とは言い難いものの、内容的にはAWBに引けを取らない内容である。
サウンドについて
ファンキーなリズム、ソウルフルなヴォーカルを売りにしていながら、軽いタッチのギターがとても心地良い。
この辺りがAWBとの共通点であり、「一聴すると地味ながらも楽曲に貢献するギター」はライト・ファンクには欠かせない要素だ。
①Kitty Sittin’ Prettyからノリの良いファンク・チューンが炸裂し、続く②AnytimeではAORファンも気に入るであろうギターのカッティングとエレピが心地良い。
⑧I Can Understand Itはボビー・ウーマックのカバー、⑩Angel Franklinはソウル・クイーン、アリーサ・フランクリンの妹、キャロラインの作。
ちなみにバンド名もアレサの「First Snow In Kokomo」から。
87点
データ
1975年:イギリス(CBS – CBS 80670)
プロデューサー:クリス・トーマス
1. Kitty Sittin’ Pretty
2. Anytime
3. I’m Sorry Babe
4. Forever
5. It Ain’t Cool (To Be Cool No More)
6. Feeling This Way
7. Sweet Sugar Thing
8. I Can Understand It
9. Angel
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