ファンキーなリズム隊と鍵盤に豪快なブラスが絡み、時節EW&Fを思わせるバンド。
ニヤけたやらしい視線の男達がズラリと並ぶジャケットセンスはいただけないが、そこはご愛敬。
ミュージック・マジックという安直なバンド名だが、これがまた侮れない。
Contents
サウンドについて
ヴォーカルやコーラスワークに特筆すべきものはないが、その分プレイのアンサンブルで聴かせるバンドで、ビートや楽曲そのもののアレンジに抜かりはない。
巧みなシンセ、エレピの使い方もカッコイイ。
灼熱の”ど”・ファンクを披露したかと思えば、凝ったインストをプレイ。
聴きどころ
①Let’s Jamはイントロからスペクトラムのサンライズかと思ったが、その後はファンキー・フュージョンな展開。
タイトル通りインスト曲に無理矢理乗せた感のあるヴォーカル&コーラスワークだが楽器メインに創ったのだろう。
②One Man LadyはEW&F的世界。
熱さの中に、ふとこうしたクールダウンする曲を持ってくるのは実に効果的。
⑤Triple Two(222)などをサラリとやってのけてしまう所に彼等のポテンシャルの高さを感じる。
続く⑥Singはノリノリのディスコ・チューン。後半めまぐるしく展開していくブラス・セクションは要チェックだ。
⑦Only Ours To Shareは前曲とは打って変わってアコギ中心オーガニックサウンド。
⑧Mr.Manは王道AOR路線のミディアム・チューン、ラストは高速サンバ⑨Carnivalと曲によって様々な顔を覗かせるミュージック・マジック。
彼等の懐の深さを思い知った一枚である。
72点
データ
1981年:アメリカ(Music Magic Productions – MMP-2222)
プロデューサー:ミュージック・マジック
1. Let’s Jam
2. One Man Lady
3. Let’s Get It Together
4. I Wonder
5. 222 (Triple Two)
6. Sing
7. Only Ours To Share
8. Mr. Man
9. Carnival
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