QUINCY JONES / SMACKWATER JACK

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アメリカが誇る大プロデューサーの一人、クインシー・ジョーンズによる71年発表のソウル&フュージョン最高峰作品。

ブラック・フィール溢れるバネの効いたビート感(その役割は主にチャック・レイニー(B)によるものだ)とメロウなが堪らない!

ストーリー

今更書くまでもないぐらい、1950年代より長いキャリアを持つクインシーはデューク・エリントンやカウント・ベイシーとスウィング・ジャズ界のピアニスト達のアレンジを担当。

57年に『This Is How I Feel about Jazz』(邦題:私の考えるジャズ)でその名の通りジャズ畑でデビューし、62年の『Big Band Bossa Nova』ではボッサと徐々にシフト・チェンジ。

さらに発展させたのが、この時代で、ジャズ・フュージョン系は「クロスオーヴァー」とも呼ばれ、イージー・リスニングやソウル、R&Bなどを融合させてポップに聴き易く仕上げたサウンドで人気を博した。

ジャジーでブラック・フィール溢れると言うと・・・・AOR(AC、アダルト・コンテポラリー)を構成する要素に非常に近い。

違うのは歌がメインかインストがメインか、ビートが効いているか、などといった所で質感としては結構似ていると思う。

実際にチャック・レイニーのようなS級ミュージシャンともなれば、その辺りは分け隔てなく参加しているケースが実に多い。

聴きどころ

タイトル曲①Smackwater Jackはキャロル・キングのモンスター・アルバム『Tapestry』に収録されており、珍しくクインシー自身がヴォーカルをとっている。

先ずは冒頭からジックリと聴いてみてほしい。この独特なリズム体のノリ、グルーヴがファンキーで凄まじい。

そして何と言っても有名なのが③Ironsideでテレビ・ドラマ『鬼警部アイアンサイド』のテーマ曲となっており、日本では75年〜84年ごろに放送されていたウィークエンダーでお馴染み。

④What’s Going Onではマーヴィン・ゲイの歴史的名曲を取り上げ、⑤Theme from the Anderson Tapesは映画「盗聴作戦」のテーマ曲として、コメディアンで人気司会者でもあったビル・コスビーのテレビ番組テーマ曲として⑦Hikky-Burrを収録。

余談だが我が師匠キャロル・ケイ先生は、ご自身でよくHikky-Burrを弾いており、間接的ではあるがチャック・レイニーと共演している数少ないアルバムである。

その他の参加メンバーはエリック・ゲイル(G)、フレディ・ハバード(Flg.Horn)、ヒューバート・ローズ(Fl)、ミルト・ジャクソン(Vib)などフュージョンを代表するスペシャリストばかりで、クインシーでなければ集まらない面子。

この後はより”ドス黒い”フィールを求めて74年の『Body Heat』ではソウル路線、78年の『Sounds…And Stuff Like That!!』でディスコ路線を挟み、81年には『The Dude』(邦題:愛のコリーダ)ではブラック・コンテンポラリー(いわゆる”ブラコン”)の最高峰に達する。

コンポーザー、アレンジャーとしてだけでなく、全盛期のマイケル・ジャクソン3大作品をプロデュースするなど音楽界のドンと呼ぶに相応しい大活躍ぶり。

THE NIGHT FLYER(ナイフラ)の新出囃子曲。

98点

データ

1971年:アメリカ(A&M Records ‎– SP-3037)
プロデューサー:クインシー・ジョーンズ、フィル・ラモーン、レイ・ブラウン

1. Smackwater Jack
2. Cast Your Fate To The Wind
3. Ironside (Theme From “Ironside”; NBC-TV)
4. What’s Going On?
5. Theme From “The Anderson Tapes”
6. Brown Ballad
7. Hikky-Burr (Theme From “The Bill Cosby Show”; NBC-TV)
8. Guitar Blues Odyssey: From Roots To Fruits

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