どうも。ベース野郎・サガワです。
自分でカスタマイズしたオリジナルの1本が欲しいけど、どうやって頼んだらいいか分からない、そもそも何を決めたらいいのかさえ分からないといった方へ向けて経験を元にアドバイスを含めた内容となっております。
また、フルオーダーでは作らずとも初めて手にする最初の1本、既製品で2本目、3本目などサブとしてのベースを購入をお考えの方にも有効かと思いますので、ぜひご覧ください。
カスタムオーダーのベースに興味があり、今後について参考にしたいなんていう方もどうぞ。
日本の工房でしたら、普通にコミュニケーションが取れると思いますので、今回は海外の工房に依頼した話を書いていきたいと思います。
Contents
自分の好みは?
そもそも私、ヴィンテージと呼ばれるものを好む傾向にあります。
理由は様々なのですが、かいつまんでお話ししますと、
今では絶対手に入らず、唯一無二のサウンドを出せるから
これが大きな理由です。
どうしても、その時代でなければ手に入らない個体・・・もっと言えばパーツですよね。
そういうものが必ず出てくる。
技術が進んだ今の時代に代替品で済む場合もありますが、原材料が無くなっているものなどはパーツすら入手出来ない、作れないというのが現状です。
製造していた会社も40年、50年も前だと無くなっている事がほとんどです。
例えばエフェクター。
私が愛用するエフェクターで1970年代初頭に発売されたMaestroのBass Brassmaster(BB-1)というものがあります。
これはブラス(管楽器)の再現を狙うコンセプトで開発されたものですが、結果的にはオクターヴ・ファズで、今では色々なメーカーがレプリカを出しています。
YESのクリス・スクワイアが愛用していたことでも有名。日本にも卸しているアメリカの某有名ブランドのオーナー様から直接譲ってもらいました。
Maestroは1960年代からのメーカーで現在では会社自体がありません。
このエフェクターも個体数が少ないので、市場に出回る事も稀、楽器1本買えるぐらいの値段がついていますね。
でも、やっぱりレプリカはレプリカなんですね。
どんなに頑張ってもオリジナルと同じサウンドは出ません。
このブラスマスターもレプリカを何台か見かけたことはありますが、やっぱりオリジナルとは全く印象が違いました。
だから私の考えとして
「オリジナルのサウンドが欲しければオリジナルそのものを買うしかない」
というのが基本です。
絶対数が限られていることや、ここ数年で急激な値段の高騰もあり、コンディションの割には値段だけは手が出しづらくなっている実情もあると思います。
ですので”それに近いサウンド”を狙うのであれば、ベースだったらFender系一択ですね。
「系」としたのは、それにインスパイアされた発展系も含めるからです。
オリジナルにプラスアルファの要素を加味した進化版的な感じでしょうか。
ラーメンで言う「二郎インスパイア系」と同じですね(笑)
それを踏まえると発展系は良くも悪くも「オリジナルそのもの」の流れとは少し外れるので除外。
そうなると本家フェンダーかなと。
ちなみに私、昔はフェンダーが大嫌いでした(笑)それはもう毛嫌いするほどの。
見た目がまず嫌で・・・。それについてはこちらを読んで頂くとして。
それでもずっとベースを弾いていると本体のみで様々なサウンドを出そうと思ったら必要かなと思いはじめて購入したのがきっかけです。
で、その時も相当プレベやジャズベ(P-Bass、J-Bass)を見ましたけど、まぁー数が多いこと、多いこと。
猫も杓子もフェンダースタイルのベースを作っておられる。
裏を返せばそれだけプレシジョンベース、ジャズベースというのは不朽の名作ということですね。
プレベは以前から何本か所有していたのでジャズベースを1本欲しいなと思いました。
作りたい(もしくは欲しい)楽器のイメージをする
想定したのは現在活動している私のバンドTHE NIGHT FLYER用として、そしてナイフラ・サウンドの要というべきキーワード「60年代サウンド」を目指すということ。
総じてA&M系のポップスやフレンチなどのポップスで聴かれるようなサウンドが原点です。
ジャズベにフラット・ワウンド弦をピック弾き・・・ベーシストとしてのイメージは大好きなジョー・オズボーンですね。
ジョーが弾いていたのはFender USA60年代製の2スタック・ノブのジャズベ。
同じものは後々所有するとして(笑)全てが同じではつまらないから、マイ・カラーの紫を取り入れて作ろうかなーと妄想したり(まずそこかい!と突っ込まれそうですが、テンションが上がるので見た目は大事です)、60年代のジャズベより少し硬質なサウンドも良いなと思ったので、その辺りは材料選びの良いアイディアになりました。
結果的に私もインスパイア系を目指すことになってますけどね(笑)
そして注目したのがフェンダーの特徴でもある”年代によって大きく仕様が異なる”ということです。
reqst様のブログより引用
この違いが分かるでしょうか。左が60年代、右が70年代。
指板のポジション・マーク、素材、ピックアップの位置などですね。さらにボディの素材も異なります。
リア・ピックアップがブリッジ側に近いことと、指板がメイプルという要素も相俟って70年代の方がより硬質なサウンド傾向にあります。
ちょうどスラップが流行り出したのもこの時代からですね。
現在多いのは左側の60年代仕様の方だと思います。
スタンダードなジャズベースと言ったら大体こちらを指しますね。
ベース本体の構造を学ぶ
コンセプトをたてる
そしてそれが無いと依頼するメーカーにも伝えようがありません。
何となくでも良いので出したいサウンドから各素材、パーツのイメージを作る。
後々記載していきますが、これがとても重要です。
あとは実際に作ってくれるコンポーネント・メーカーを探しましょう。
次回へ続く
ベーシスト・サガワのちょー優しいベースレッスンはこちら
d-i-musicどっとcom
お仕事のご依頼、お問い合わせはこちら
info.sagaworksあっとGメール
d-i-musicどっとcom/info
コメント