名ユニット、エアプレイと名前が混同しがちなオーストラリアのグループ。
セールス面とは別の意味でも、あまりに大きい存在となってしまったエアプレイとは対照的だと思ったら大間違い。
このグループ名、タイトル曲に反応する方も多いはず。
Contents
ストーリー
このアルバム、このアーティストと言えば、何はともあれ①Lost In Loveである。
この曲はAOR屈指の名曲でもあり全米3位を獲得する程のヒットにもなったお陰で、エア・サプライ=ロスト・イン・ラヴの構図が成り立ってしまった。
そして、清涼飲料水のように爽やかで大甘なコーラス・ワーク、サウンドは当時のレコード会社が付けた「ペパーミント・サウンド」という言葉も相成って一躍AORの代名詞的グループに躍り出る。
ただ、このロスト・イン・ラヴのヒットや「ペパーミント・サウンド」という言葉のみが、いつの間にか一人歩きしてAOR=軟弱なロック=エア・サプライのようなグループと、あまり宜しくないイメージで語られる事も多かった所は不運だった。
まったく表に出てこられず、マニア受けしかしないコアな存在として消えていくか、ヒットという結果を残しながらも、必ずしも支持されるグループではない事と、どちらが良いかは一概には言えないが、1つ言える事はヒット曲を出した事によって「批判されるほど大きい影響を与えた」という事は間違いない。
決して、ロスト・イン・ラヴのみの一発屋ではなく(実はチャート上はM−2All Out Of Loveの方が上だったりする)、その後も数曲チャート入りを果たしている。
オーガニックなアコギ、アコピに、大袈裟なストリングスを纏ったサウンドは潮風の如く涼しげだ。
夏を感じるには恰好の一枚である事も付け加えておきたい。
75点
データ
1980年:オーストラリア(Big Time Phonograph Recording Co. – ZBZL-240)
プロデューサー:ロビー・ポーター
1. Lost In Love
2. All Out Of Love
3. Every Woman In The World
4. Just Another Woman
5. Having You Near Me
6. American Hearts
7. Chances
8. Old Habits Die Hard
9. I Can’t Get Excited
10. My Best Friend
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