ORANGE COLORED SKY / ORANGE COLORED SKY

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Sagaworld Remaster CD Review
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哀愁を帯びたメロディーとでも言うのだろうか、ジャケットのセンスはともかく、内容を表すにデザインで如何にもアメリカのカリフォルニア的なグループである。

Contents

サウンドについて

オレンジ・カラード・スカイはメンバーのウォルター・シルヴィンスキ(K)が作曲とアレンジを担当。

MCA傘下のユニ・レーベルという一般的にはマイナーだがソフト・サイケのグループを多く排出した名高いレーベル(一番の出世頭はストロベリー・アラーム・クロックだろうか)。

ソフト・サイケデリックなグループとしては最初に名が挙がるストロベリー・アラーム・クロックだが、多くのレビューなどにもあるようにキーワードにもなっているような”哀愁”という点からゾンビーズが発表したソフト・サイケの大名盤『Odyssey And Oracle』の雰囲気に近いように感じる。

ザ・ビートルズをはじめとした当時のイギリス勢は、もう一つの音楽市場であるアメリカを意識しながら当時はサイケデリックな方向に手をつけているグループが目立った。

しかし土地柄なのか、よく言われるアメリカの突き抜けるような清涼感や明るさよりもイギリスの陰鬱としたウェットさ、ダークさなどがプラスされているのが特徴であるように思う。

トップ・リコメンド

コーラス・ワークも充実しているが単調なラインが多いのが残念。何と言うか、もう少し工夫が欲しいところ。

荒い演奏と相俟ってチープな感じがしてしまうのは私だけだろうか。サウンドの方も実はサイケデリックな要素はあまり感じず、あくまでも”ソフト・サイケ”な部類なのだ。

ファルセット的なメロディーを多用するなど聴き方によってはソウルっぽくも感じる。
しかし、この時代はアタックのあるベース(まず間違いなくピック弾きだろう)がやたら大きいミックスとウェットなリヴァーブをタップリ用いたボーカルなどはさすがに60年代の古さを感じさせる。

⑨Girl Of My Dreamの3拍子とメロディー・ラインは、かなりサイケしていた時代のビートルズっぽい。

⑥Sometimes(I wish I didn’t love)もブラスを用いたソフト・ロック・マナーを守った陽気な楽曲だが、本作では異彩を放っている。

トップ・リコメンドにはウォルター・シルヴィンスキのオルガンとストリングスが美しい②The Shadow Of Summerを挙げたい。

 

72点

データ

1968年:アメリカ(Uni Records ‎– 73031)
プロデューサー:ノーマン・ラトナー

1. The Sun And I
2. The Shadow Of Summer
3. Knowing How I Love You
4. Just Like Humpty Dumpty
5. I’m Taking Her To DInner
6. Sometimes (I Wish I Didn’t Love You)
7. Everyday I Love You More
8. L.A. (Los Angeles)
9. Girl Of My Dream
10. Don’t Do As I Do (Do As I Say)
11. Orange Colored Sky

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