アメリカのポップ・ロック・バンド、ブレッドの3枚目となるアルバム。
メンバー各々がマルチ・プレイヤーであり、曲も書けて歌える非常にレベルが高いバンドなのだが、実力見合った評価、こと日本では知名度が低いのが惜しい。
メンバーはリーダーのデヴィッド・ゲイツ(Vo,G,B,K,Vn,Per)、ジェイムス・グリフィン(Vo,G,K,Per)、ロブ・ロイヤー(G,B,K,Fl,Per)の3人。
ブレッドのアルバムはどれもハズレがなく、作品の優劣がつけがたいのだが、最高傑作と評されることも多い、この作品をお勧めしたい。
一般的にはソフト・ロックに分類してもいいバンドではあるのだが、その枠だけに当てはまらない幅広い楽曲が魅力である。
2n dアルバムでゲイツが書いた「Make It With You」(邦題:二人の架け橋)が全米1位となるヒットを記録。
バラードに定評のあるデヴィッド・ゲイツ=ブレッドというのが一般的な見方のようだが、グリフィン&ロイヤーによる骨太なロック・ナンバーも多く、カーペンターズのカヴァーにより大ヒットを記録した「For All We Know(邦題:ふたりの誓い)」もグリフィンがロイヤーと共に作詞ししており、自身のアルバムにおいてセルフ・カヴァーもしている。
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本作では何と言っても④Ifを推したい。全米位を記録した作品だが、日本人も好きな哀愁を漂わせる”泣き”のメロディーにうっとりとしてしまう。
また、この曲に限ったことではないが、どれも3分以内にまとまっている事が多いので、彼らをご存知でない方も非常に聴きやすいのではないだろうか。
この後の4枚目でアルバムが全米4位となるヒット作となるが、総合的には絶頂期と言ってもいい、本作に分があるように思える。
「Dismal Day」(邦題:灰色の朝)1972年に日本でヒット、「It Don’t Matter To Me」(邦題:気にしないで)70年全米10位、Baby I’m-A Want You(邦題:愛の別れ道)71年全米3位、「Everything I Own」(邦題:涙の思い出72年全米5位) 「Diary」72年全米15位、「The Guitar Man」72年全米11位、「Sweet Surrender」72年全米15位、「Aubrey」73年全米15位と、かなりの数のヒット作を生み出したバンドだが、ロイヤーの脱退、ゲイツとグリフィンの対立からバンドは73年に解散という短い活動期間だった。
またレッキング・クルー、ダンヒル・リズム・セクションの一人であるラリー・ネクテルが、ウエスト・コーストのセッション・ドラマーとして活躍するマイケル・ボッツがそれぞれ正式メンバーとして70年、71年に加入。
91点
データ
1971年:アメリカ(Elektra – EKS-74086)
プロデューサー:ジェイムス・グリフィン、ロブ・ロイヤー
1. Let Your Love Go
2. Take Comfort
3. Too Much Love
4. If
5. Be Kind To Me
6. He’s A Good Lad
7. She Was My Lady
8. Live In Your Love
9. What A Chance
10. I Say Again
11. Come Again
12. Truckin’
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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