カナダ出身のアーティストが集まって結成された実力者3人組による唯一の作品。
カナダ出身のAORアーティストというと、真っ先に浮かぶのがデヴィッド・フォスターだが、ドウェイン・フォードやリサ・ダルベロにも匹敵するほどのアーティストがこのチャイナである。
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サウンドについて
帯にデカデカと「クリエイティヴ・アレンジャー、ジェイ・グレイドン」という表記があるが、これは間違いである。
実際に聴けば分かるが、時節ジェイが得意とするワイアー・クワイアーを真似たフレーズが飛び出てくるので、そのように表記すると誤解してしまうのも分かるが、実際にはジェイのギター・サウンドにはほど遠く、音作り、フレーズ作りの際に参考にしただけという事であるようだ。
よく練られた楽曲のアレンジ面などで素人でない事も分かるが、一番近いのは後期ドゥービー・ブラザーズだろうか。
洗練されたハーモニーの付け方などは、まさにマイケル・マクドナルドが得意としている手法である。
全員がヴォーカルを取れる事も彼等の強みで、それもハーモニーの良さに繋がっている事は言うまでもない。
参加メンバー
参加ミュージシャンはリー・リトナー、ジェフ・バクスター(G)、エイブラハム・ラボリエル(B)、パウリーニョ・ダ・コスタ(Per)、マイク・ベアード(Dr)等。
ぜひ次作を聴いてみたかったと思うアーティストの1組だ。
77点
データ
1981年:アメリカ(Epic – FE 37633)
プロデューサー:ボブ・ジョンストン
1. You Can’t Treat Love That Way
2. Runnin’ Around
3. Fast Livin’
4. There Was A Time
5. Shootout In The Parking Lot
6. Never Gonna Let You Go
7. Roll Me Over
8. Little Dancer
9. Come And Take My Love
10. Days And NIghts
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