76年にデビューしたソウル・ファンク・グループの2作目。
なんと、ここではデビューアルバムの中心人物であったジャック・バーヴィックが抜け、他のメンバーも半分が去るという窮地に。
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サウンドについて
とはいえ元々デビュー時よりノーマン・コナーズの威光により存在したグループなので、さほど大きなダメージはない。(脱退したバーヴィックは作品提供している)
この作品よりロイ・エアーズ一派でソロ作品も発表しているシルヴィア・ストリプリン(Vo)等が加入。
リード・ヴォーカルを取っている為、譜代のパトリシア・シャノンがお局様に見えて仕方がない(笑)
①You’re A Starを聴いた時は、正直驚いた。
どこかのバンドの○ound○asterという曲に似ていたのである。
確信犯的に似せる事も出来たが、全ては曲が出来た後の祭り。
ただ、B級バンド的なチープなエロ路線はいただけないが・・・。
その他フリー・ソウル/ダンス・クラシックとしても人気のFantasy、Do You Realizeなどキラー・チューンとも呼べるトラックに加えてハービー・ハンコックなどもカバーするというサービスっぷり。サポートしたメンバーがレイ・パーカー Jr.、ワーワー・ワトソン(G)、ジェイムス・ギャドソン(Dr)、ウォーターズ(BGV)、ロウズ姉妹(BGV)など、本メンバーを差し置いて注目されるプレイヤーばかり。
この辺りは当然プロデューサーであるノーマン・コナーズの力であろう。
こうして聴くと、やはりプロデュースする人の楽曲、アレンジから演奏するミュージシャンまでコーディネートするセンスの大切さに気付かされる。
ある意味、主役であるメンバーよりも裏方に目がいってしまうAORで言う所の「ジェイ・グレイドン・プロデュース作」や「デヴィッド・フォスター・プロデュース作」のようである。
インストもあり、ブラコン的ファンキー・チューンありと、なかなかレベルの高い音楽性と勢いが素晴らしいアーバン・ファンクの傑作盤に数えられる。
76点
データ
1978年:アメリカ(Elektra – 6E-152)
プロデューサー:ノーマン・コナーズ
1. You’re A Star
2. Friends
3. It Ain’t Watcha Say
4. Yesterday (Was So Nice Today)
5. Play It For Me (One More Time)
6. Fantasy
7. Gentle Thoughts
8. Do You Realize
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