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後にMr.Mister(全米1位を2曲送り出したロック・バンド)を結成するリチャード・ペイジ(Vo,K,G)とスティーブ・ジョージ(Vo,K)がジェイ・グレイドンのプロデュースで送り出した3rd。
AOR的観点からはミスター・ミスターよりも圧倒的にこちらのペイジズの方に軍配が上がる。

当初はバンド形態だったペイジズだが2ndを出した時点でメンバーが抜け、代わりにチャールズ”イカルス”ジョンソンらが参加。
この3作目ではプロデューサーのジェイ・グレイドン同様素晴らしいギター・ワークを聴かせてくれる。

リチャードもスティーブもお互いL.A.でスタジオ・ミュージシャン経験もあるおかげか、演奏もしっかりしているし地に足のついた安定感ある楽曲を届けてくれている。
爽やかなハーモニーやほんのりフュージョン、スムースジャズ風な曲達は非常に心地良く、改めてレベルの高さを実感。
どの曲がズバ抜けているというわけではないが、トータルで聴くというアルバム・オリエンテッド・ロック=AORの醍醐味を教えてくれる作品だ。

前半で割とリラックスする楽曲が並ぶが、後半⑦Automaticで疾走するジェフ・ポーカロのドラミングで目を覚まさせてくれる。
こうした色の違う曲でも難なく歌い上げてしまうヴォーカルの力に敬服。

トップ・リコメンドは⑥Only A Dreamerと⑧Fearless。特にFearlessではジェイの魅力である、お得意の「ワイアー・クワイアー」が炸裂。
オブリ(メロディーを補助する演奏=合いの手的に入る事が多い)が素晴らしいという事は、それだけ「歌、メロディー」をよく聴いているという事。
ソロ同様、非常に”センス”が問われるので若いギタリストには特に見習って欲しいプレイだ。
91点