MARVIN GAYE / What’s Going On

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What's Going On
1971年にリリースした改めて説明する必要がないほどの大名盤。
マーヴィンが持つ優しくエロティックな歌声は天性のもの。
それにモータウンが誇るハウスバンド、ファンクブラザーズによる演奏が加わのだから悪くなるはずがない。
とさえ言い切ってしまいたいほどの内容である。


マーヴィン・ゲイのキャリア自体は60年代前半からで、その間も全米、全英チャートのトップ10に入るシングルを10枚以上リリースしていたのだからポッと出のシンガーでないことは確かなのだが、それにしてもその実績が霞んで見えてしまうほど後世に至る現在までに深く影響を及ぼすきっかけとなったのはアルバムタイトル曲でもある①What’s Going On。

マーヴィン=What’s Going Onのイメージが定着しているが、当初モータウンの総帥ベリー・ゴーディは

What’s Going On、意味としては「よう!調子はどう?」のような挨拶の意味(冒頭でWhat’ happenning?の声も聞こえる)だと思うが、本質的には「何が起きているんだ?」の方が近いのだろうか。
この曲がベトナム戦争から帰還した弟から戦場の様子を聞き作った楽曲・・・・つまり反戦歌であることや、アルバムのその他の曲も当時のアメリカが抱える社会問題を題材にした内容だからである。

楽曲同士をクロスフェードで繋ぐような流れから一種のコンセプトアルバムと思っても差し支えないだろう。

ベーシスト的にはモータウンのヒーロー、ジェームス・ジェマーソンのWhat’s Going Onによる名演ばかりが語られるが(確かに16ビートの細かいシンコペーションを織り交ぜながら、メロディーの邪魔をせず動きながらスウィングするベースラインは天才としか言いようがない)、④Save The Childrenや⑥Mercy Mercy Me、⑨Inner City Bluesといった楽曲達も見逃せない。
特にInner City Bluesでのボブ・バビットによる2本のベースを使ったリフは印象的だ。

楽曲ごとに参加ミュージシャンがクレジットされたと言われる最初期の作品。

チャートでは最高6位という記録だが、人々に与えた影響を考慮すると今後も残っていく歴史的名盤であることに間違いない。
サガワが差し出す1枚のソウル枠はこの盤で決まりである。

100点

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