THE CYRKLE / Neon

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Sagaworld Remaster CD Review
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特段ヒット曲が出ていなくても名盤扱いされるアルバムというのは存在する。

楽曲のクオリティーが総じて高いものでリアルタイムでは評価されなかったものの後年になって日の目を見ることもある。

今日ご紹介するザ・サークルもそんなグループの一つ。

Contents

ストーリー

何かとビートルズとも関係が深い彼ら。

それもそのはずで、ビートルズのマネージャーを務めたブライアン・エプスタインがバックアップしデビューしたのが1966年。

メンバーはドン・ダネマン(Vo,G)、トム・ダウズ(Vo,G,B)、マーティー・フライド(D,Per)の3人。

サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンのツアーにベーシストとして参加していたトム・ダウズがポールより「Red Rubber Ball」を提供され、いきなり全米2位の大ヒットを記録し、これ以上ないスタートを切る。

ビートルズが最後の全米ツアーにも同行しオープニング・アクトという大役を務め上げ2枚目のシングル「Turn-Down Day」で全米16位を獲得。

本作は67年発表の2作目で、ソフト・ロック的には1stよりもこちらの方が美味しい。

聴きどころ

ビートルズの影響はどうしても強く、実際に⑧I’m Happy Just To Dance With Youをカヴァーしているのだが、ボッサあり、フォークあり、サイケありと実にヴァラエティ豊か。

それでいてドリーミーなコーラス・ワークで味付けされていて、ソフト・ロック色を強く感じる。

シタールを多用し、オルガン・ソロを取り入れたサイケな雰囲気満載の①Don’t Cry, No Fears, No Tears Comin’ Your Wayや②The Visit (She Was Here)、③Weight Of Your Words、1stに続きポール・サイモン作の④I Wish I Could Be Here、バート・バカラック、ハル・デヴィッドのコンビによる⑤It Doesn’t Matter Anymoreなど粒ぞろいの楽曲が多いのが特徴だ。

トップ・リコメンド

⑩Please Don’t Ever Leave Meを挙げたい。

イギリスの香り漂うイントロ、優しいメロディーにハープシコードを多用したサウンドはソフト・ロック・マナーを守っており、この1曲が他の曲よりも頭一つ抜き出ている印象。

これだけの佳曲が揃いながらも結果的にセールスは失敗に終わったというのが残念だ。

さらには彼らを売り出した立役者であるブライアン・エプスタインも亡くなり、解散の道を辿る。

 

81点

データ

1967年:イギリス(Columbia ‎– CL 2632)

プロデューサー:ジョン・サイモン

1.Don’t Cry, No Fears, No Tears Comin’ Your Way
2. The Visit (She Was Here)
3. Weight Of Your Words
4. I Wish I Could Be Here
5. It Doesn’t Matter Anymore
6. Two Rooms
7. Our Love Affair’s In Question
8. I’m Happy Just To Dance With You
9. Problem Child
10. Please Don’t Ever Leave Me
11. I’m Not Sure What I Wanna Do

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