CCMの歴史的大名盤(と言っても決して過言ではない)「NEVER TURNIN’ BACK」を生み出したブルース・ヒバート。
そのブルース・ヒバートを発掘したのが、本日ご紹介のポール・クラークだ。
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参加メンバー
カンザス州出身の伝説的シンガー・ソングライターで、本作は80年発表。
まずパッと目に付くのが交わる剣に真っ赤なジャケット。
ピークを迎えたTOTOの『TOTO Ⅳ』を彷彿させ、こちらは一見パクリのように思えるがアルバム発表時期からも分かるように、実際には本作の方が先(しかも2年も前)。
そしてハドリー・ホッケンスミス、ハーラン・ロジャース、エイブリアル・ラボリエル、ビル・マックスウェルといった、こちらもCCMの伝説的フュージョン・バンド、コイノニアの一派が全面バックアップ。
どうも、このCCM界というのは元々宗教が絡んでいるせいか横の繋がりが非常に強く、その筋の首領アンドレ・クラウチを筆頭に、このコイノニアにしても、サガワが最も敬愛する女性ヴォーカリストの一人、ケリー・ウィラード嬢にしても、限られたミュージシャンで全てを請け負っているかの如く同じメンツが顔を揃える。
先に挙げたブルース・ヒバートや優しい笑顔のヒゲオジサン、トミー・クームズなども同様だ。
その他には敏腕サックスプレイヤー、アーニー・ワッツも参加。
彼をイントロにフィーチャーした作品もあり、実に効いている。
普段は黙々とバックに徹するミュージシャン達ばかりだが、②ANOTHER VICTIMのように突如加速スイッチが入るエイブのベース・ソロなど聴き所も満載。
そして肝心の主人公、ポール・クラークだがヴォーカリストとしては可もなく不可もなくといった印象。
ずば抜けて上手くはないが、トータル的に充分及第点を与えられるパフォーマンス。
むしろムーディーでメロウな雰囲気に仕上げつつも、ファンキーなリズムを押し出したバランス感覚は素晴らしい。
この辺りはシンガーソングライターというよりも、クリエイターとしてのポール・クラークを評価出来る点だ。
お洒落で爽やかというより深い夜の闇にピッタリ合いそうな1枚。
82点
データ
1980年:アメリカ(Seed Records – PSR-008)
プロデューサー:ポール・クラーク
1. Death In The City / Opportunity
2. Another Victim
3. It`s Still Open
4. Oracle
5. Aim For The Heart
6. Don`t Be A Fool For Pride
7. Transformation
8. Your Loving
9. Author Of Love
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