WILSON BROS. / ANOTHER NIGHT

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AORはアルバムのトータル・クオリティーが重視されるジャンルではあるが、それはジャケット=アートワーク、デザインも同様である。
今日の音源はそんなジャケットもカッコイイ一枚。

ボズ・スキャッグス、ネッド・ドヒニーなど様々なアーティストのジャケットを手掛けたモシャ・ブラカや山下達郎さんのアルバムを始め邦盤コンピなどにもよく登場するAORジャケットを手掛けたイラストレーターの鈴木英人さんとも違う、何とも哀愁ある雰囲気。

サガワ的には、この雰囲気大好きです。

聴きどころ

主役はもちろんウィルソン兄弟なのだが、その主役を食ってしまっているスティーヴ・ルカサーのギターにどうしても耳がいってしまう。
それ程本作でのルークのプレイは名演である。
現在と違って(?)非常にフレーズが良く練られているおかげで、弾きまくっても歌の邪魔をしない。
①Feeling Like We’re Strangers Againなんて頭から終わりまで終始オブリを弾きまくっている、こんな曲なんて今まで聴いた事が無かった。

オブリを弾くという事は歌を良く聴いていなければならない=センスが重要なのだ。
通常は歌と歌の合間に入る事が多い(今いちピンと来ない方はイーグルスのホテル・カリフォルニアのサビを思い出して下さい)のだが最初から最後までずっととは・・・。

プレイヤー視点で見ると、主役を邪魔しないセンスも凄いのだが歌の合間をスルスルと抜けていくように1曲分弾ききっている勇気も凄いと思う。
②のタイトル曲Another Nightも、そのセンスの良さに思わずジェイ・グレイドンかと勘違いしそうになるぐらい素晴らしい。
④Shadowsのクリーン・トーンによるハイセンスなソロ、同じくオブリが素晴らしい⑤Just Like A Lover Knows、完全に”歌っている”イントロが印象的な⑨Take Me To Your Heavenと完全にルーク祭り状態。
この頃のルークさん、本当にキレキレです。

で、あまりにも切れ味鋭いルークのプレイの中、霞んでしまいがちだがアーニー・ワッツによる官能的なサックス・プレイやトッド・ラングレンのカバー⑦Can We Still Be Friendsなども聴ける。

こうして出来た素晴らしいアルバムだが、やはり元を正せば素晴らしい楽曲を書き上げ、渋く歌い上げたウィルソン兄弟も再評価したい所だ。
87点

データ

133bf0de
1979年:アメリカ(ATCO Records ‎– SD 38-116)
プロデューサー:キール・レーニング
1. Feeling Like We’re Strangers Again
2. Another Night
3. Thanking Heaven
4. Shadows
5. Just Like A Lover Knows
6. Lost And Long Way From Home
7. Can We Still Be Friends
8. Ticket To My Heart
9. Take Me To Your Heaven
10. Like Yesterday
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