RADIO ACTIVE / Ceremony of innocence

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北欧はスウェーデン出身のギタリスト、トミー・デナンダーが起ち上げたプロジェクトのデビュー作で01年発表。
一応はバンド名義だが、実質的にソロ・プロジェクトである。

Contents

サウンドについて

その為、メンバーは固定されておらず、アルバム毎に参加ミュージシャンが異なる。
まず、このアルバムの特徴として、これまでご紹介してきたAORと被る部分もないうえに、知名度としてもAORファンよりハード・ロック、ヘヴィ・メタルファンの方がご存知だろう。
所謂「メロディック・ハード路線」で、メロディックなヴォーカルを主体としていながらも、バッキングはかなりハードなエッジが効いている。
その上、北欧出身ときているものだから、アチラのハード・ロック系バンドがお得意とするストリングス系をメインとする空間系シンセの使い方が目立つ。
唯一感触と近いのがジョー・ヴァナ、ファーギー・フレデリクセン、デヴィッド・ハンゲイト等が在籍しているMeccaだろう。

 

そもそも、このバンドはトミー・デナンダー自身がアメリカへ渡った際に交流を深めたTOTO(というよりスティーヴ・ルカサー)に影響されて創ったというのが元である。
その時の人脈などを活かし、TOTO周辺のミュージシャンが大挙して参加。
ジェフ、マイク、スティーヴのポカーロ兄弟、デヴィッド・ペイチ、デヴィッド・ハンゲイト、ボビー・キンボール、ファーギー・フレデリクセン、ジョセフ・ウィリアムスと新旧交えたメンバーに加え、ルークとも親しい元チューブスのフィー・ウェイビルやシカゴのジェイソン・シェフ、さらには大物デイビッド・フォスターまでと超有名どころがズラリ。
これだけのミュージシャンが1枚に揃うのも珍しい。
特にTOTOの歴代ヴォーカリストが揃うケースは極めて稀だ。

 

ただバックのミュージシャンが凄すぎて、そちらの方に目も耳もいってしまった事も確か。
加えて内容が(人脈的にド真ん中でも)AORとはかけ離れているので、なかなか評価され辛いポジションになってしまった。
ただし、この後も深く関わっていくファーギー・フレデリクセンだけは元々ハード系を得意とするシンガーなので、上手く納まっている事も確か。
それはル・ルーやメッカ、唯一参加したTOTOのアイソレーションでも明らかであろう。

 

01年に発表と書いたが、実際のレコーディング自体は91年頃に行われており、そういう意味では92年に亡くなったジェフ・ポーカロ晩年のプレイと言う事で資料的価値は高い。
この頃の様子などをフィルムで残っていたりするので、ご興味ある方はそちらも参照しながら聴いて頂きたい。

 

60点

データ

2001年:日本(Avalon ‎– MICP-10244)
プロデューサー:トミー・デナンダー

1. The Story Of Love
2. Crimes Of Passion
3. On My Own
4. Grace
5. Waiting For A Miracle
6. La Movies
7. Ceremoby Of Innocence
8. Liquid
9. Haunt Me Tonight
10. A Case Of Right Or Wrong
11. Silent Cries
12. When You’re In Love
Bonus Track
13 Remember My Conscience

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