LEMURIA / Lemuria

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夏に聴きたいAOR第5弾。
最高に美しいシチュエーションで思わずジャケ買いしそうなレムリアのアルバム。
元カラパナのキーボーディスト、カーク・トンプソンを中心に結成されたバンドである。

レムリアはクラッキン同様白人黒人混合大所帯バンドで、人数の多さ故にどこまでが正式メンバーか分かりかねる部分がある。
クレジットではヴォーカルだけでも4人は確認出来るし、ホーン・セクションに至っては7人もいる。
全員が同時に参加しているわけではないので、カーク・トンプソンを中心とした一種のプロジェクトのような形だったようだ。

聴きどころ

サウンドとしてはバンド形態からいっても真っ先にEW&Fを思い出すのだが、女性ヴォーカルもフィーチャーしている為、シーウィンドに近いスタイルである。
フリー・ソウラー御用達、ブラジリアン・フレーヴァーが心地良い①HUNK OF HEAVENで始まり、続く②All I’ve Got To Give③Dreamsは完全にハワイアン・コンテポラリーの世界。

サウンドについて

L.A.を始めとする所謂”正統派”のAOR系であれば大袈裟なストリングスとピアノ、R&Bから影響された点と点で合わせる比較的”重たい”リズム隊という要素が大きくなるが、対照的にハワイアンは同じR&Bでも、よりグルーヴィーなリズム隊に軽やかな上モノが乗るケースが多い。
そして、スパイスとしてパーカッションの役割、重要度が増す。
また、女性ヴォーカリストも多く、楽曲全体はジャム・セッション
のように自由な雰囲気で演奏されている。

しかも録音や演奏自体は荒削りでラフなモノも多いのだが、ミュージシャンの技術は決して低くない。
ジャンルとしてはソウル、ジャズ、ラテンがミックスされているバンドが多い。

以上が大まかなハワイアン・コンテポラリーの特色であると思う。

聴きどころ

⑤GET THAT HAPPY FEELINGなどはハワイの大地が生んだイメージが想像出来るフュージョン系リゾート・ミュージック。
ギターの音色が違えば高中正義さんを彷彿させる。

⑥MOONLIGHT  AFAIRはボサ・ノヴァのフィールを上手く取り入れたり、⑦MYSTERY LOVEでは再びラテンのリズムを取り入れてサックス・ソロが華を添えるなど、ハワイアン・コンテンポラリーの真骨頂。
そういった違うタイプの曲を巧みに配置しているのだが、サウンドやプレイ自体が「硬さ」とは無縁の所にあるので、 聴いているこちら側も実にリラックスして聴ける。

休みの午後など読書しながら、このアルバムを聴いたら最高だろう。

85点

データ

1978年:アメリカ(Worldblend Music ‎– AL 00001)
プロデューサー:カーク・トンプソン

1. Hunk Of Heaven
2. All I’ve Got To Give
3. Dreams
4. Mister U (Universe)
5. Get That Happy Feeling
6. Moonlight Affair
7. Mystery Love
8. The Making Of You
9. The Lady And The Dude

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