CHRIS RAINBOW / White Trails

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イギリスと言ってもイングランドではなく、スコットランド出身のヴォーカリスト。

純粋なAORのカテゴリーに入る人ではないが、ポップスはもちろん、ロックからプログレに至るまで時代により関わるバンドが異なるのだが、3枚のソロ作品の中でも最も評価の高いアルバムが本作で、ポップセンス溢れたシンガー・ソングライターである事が見事に証明された作品となっている。

多大なる影響を受けたであろうビーチ・ボーイズが引き合いに出され一人多重録音のコーラス・ワークから彼を形容する言葉として「ハーモニーコーラスの魔術師」というような表現をされる。

アメリカでは本家ビーチ・ボーイズをはじめ、才能では引けを取らないカート・ベッチャー(サジタリアス、ミレニウム他)がいるが、同じ様なサウンド志向を持ったミュージシャンがイギリスにもいて、それがこのクリス・レインボウである。

ブリティッシュ・ポップ界でコーラス・ワークのハーモニーが特徴的なグループといえばアイヴィー・リーグに代表される様なハーモニー・ポップ(ソフト・ロック)的な美しいメロディが武器になる事が多いが、このクリス・レインボウの場合はもっとモダンで垢抜けている。

日本で言うならばグループ・サウンズのコーラスとニュー・ミュージックのコーラスぐらい違うと言うとイメージしやすいか。

ソロ作品はどれも充実していて内容が大きく変わる事はなく、一貫して「ポップス=ヴォーカルが中心となる楽曲」を作り続けている職人タイプの作家だ。

Contents

トップ・リコメンド

明るく爽やかなメロディとビーチ・ボーイズ直系コーラス・ワークが絡む①Love You Eternallyに代表される様な世界観は聴きもの。

以降もコーラス・ワークを主軸にキラキラとした音色のシンセやピアノ、ギターが脇を固めたサウンド・プロダクションはポップスが好きな方にはたまらないだろう。

そこにサックスが絡む⑥StreetwiseなどはAORファンにも刺さる曲の様に思う。

途中トロピカルな展開が眩しいタイトル曲⑦White Trailsも楽しい。そんな収録楽曲の内容をよく表しているジャケットの美しさも特徴の1つ。

バックにはメタルからフュージョンまでプレイし、一時期はTOTOのメンバーでもあったサイモン・フィリップス(Dr)や柔らかいローズ(エレクトリック・ピアノ)はマックス・ミドルトン(K)にモー・フォスター(B)とジェフ・ベック人脈の凄腕ミュージシャン達の名も確認できる。

この後、クリス・レインボウは90年代後半までアラン・パーソンズと活動を共にする傍ら、80年代には叙情派プログレ・バンド、キャメルにも加入。

実に幅広い活動だが、それだけクリスの才能を買っているミュージシャンが多かった表れの様な気がする。

月並みだが、日本のミュージシャンでは山下達郎ファンなどは必聴。

 

84点

 

データ

1979年:イギリス(EMI – EMC 3305)

プロデューサー:クリス・レインボウ

1. Love You Eternally
2. Don’t Take The Night Away
3. Song Of The Earth
4. Be Like A Woman
5. Ring Ring
6. Streetwise
7. White Trails
8. In Love With Love

モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!

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