アメリカンなサウンドを直に感じるSSWコンビによるウエスト・コーストを代表するアルバムであり、フラー&カズ唯一のアルバムで78年発表。
その後の活動家らは想像できないが元々サイケ・バンドを組んでいたエリック・カズは意外にもニューヨーク出身。
一方のクレイグ・フラーはオハイオ出身で、日本でもそこそこ知名度がある(とは言っても中身はスーパー・グループ!!)アメリカン・フライヤーというバンドを組んでいた。
Contents
サウンドについて
1曲目からしゃがれたフラーのヴォーカルに歪んだギター、乾いたバッキングの音色・・・・。「これぞウエスト・コースト!」とでも言うべき典型的な西海岸サウンド。
何がそうさせるのか、挙って日本のミュージシャンも”この質感”を求めて現地でレコーディングしたのも頷ける独特な音色だ。
そしてバックグラウンド・ヴォーカルを務めるローズマリー・バトラー、リア・カンケルが実に好い仕事をしている!
本作では、リアの旦那様であったラス・カンケル(Dr)がお馴染みの盟友、リー・スクラー(B)に
ダン・ダグモア(G)が主なバック・メンバーとして、その他ゲストでドン・グロルニック、ジェイムス・ニュートン・ハワード(K)、スティーヴ・ルカサー(G)、J・D・サウザー、マイケル・マクドナルド、レオ・セイヤー(BGV)も参加。
イーグルスやリンダ・ロンシュタット、ジャクソン・ブラウン、ジェイムス・テイラーといったミュージシャン達と比べると知名度は低いが、アルバムの内容としては遜色なく決して邪険に扱うことが出来ない1枚である。
トップ・リコメンド
そのリンダが1989年『Cry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind』でカヴァーした②Cry Like A Rainstormがトップ・リコメンド。
⑤’Til You Come Backや⑦The Ways Of A Womanあたりもストリングスやスティール・ギターが効いていて好感度が高い楽曲である。
2人共上手いヴォーカルとは言えないが朴訥と素朴な歌い方は所謂「味のある」タイプ。
それが却ってバックのサウンドとブレンドされた時、AOR的でもあり、SSW特有の柔らかさ、優しさが全体を包み込むような雰囲気に繋がっている。
データ
1978年:アメリカ(Columbia – JC 35324)
プロデューサー:ヴァル・ギャレー
1. Feel That Way Again
2. Cry Like A Rainstorm
3. You Take My Heart
4. Let The Fire Burn All Night
5. ‘Til You Come Back
6. Annabella
7. The Ways Of A Woman
8. Fool For You
9. Restless Sea
10. Annabella (Reprise)
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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