2010年頃にあったAOR再発ラッシュが加熱する中で再び紙ジャケ・リイシューされた1枚をご紹介。
この盤を語る上で外せないエピソードと言えば、何と言っても発表当時(79年)関西地区限定で大流行していた事。
今でこそ本当に珍しい現象だが、外国人アーティストの楽曲が本国はおろか、東京でも知られていなかったのに対して大阪はミナミから火が点き、今ではガイド本の影響もあって全国区の知名度を誇り(AORファン限定だが・・・)、2010年度リイシュー・ラッシュの中でも無事再発となった。
そう言われて真っ先に思い出すのが、同じく関西地区から火が点いたビル・ヒューズだが、あちらの作品よりも、もっと豪快で勢いがある。
Contents
聴きどころ
まずはタイトル曲でもあり、当時の流行りまくった(クドいようだが関西限定で)ヒット曲①Magic。
もう始まった瞬間のイントロからしてグッと引き込まれる事間違い無し、これが流行ったのも素直に頷けるぐらいストレートなAORチューン。
ちょっと歌謡曲というか演歌チックなリフにどこか懐かしさを覚えつつ、いかにもディスコ受けしそうなアレンジが良い。
この曲のヒット以降イマイチこれといった功績は残せていないようだが(要するに一発屋扱いですな)、所がどうして、その他の曲も悪くないのが一聴して得た印象。
②Help Yourselfや④Can’t Give UpなんてBGVのお姉さんパワーが効いている事もあり、かなりキャッチーなメロディだし、③What’s The Reasonなんてルパン3世のサントラに収録されていそうだと思ったぐらいだ。
とにかく彼の創り出すメロディが良質で我々日本人の琴線に触れるようなセンスを持っている事は間違いない。
だからアルバム・トータルで聴いて「この曲は外れた」と思うような曲が無いのだ。
ベースやキックの音が大きめでディスコで重宝される理由も分かるが、それよりも楽曲が良いという基本を思い出させてくれる1枚である。
その後も先述の売れた経緯があるお陰で、本人は関西が気に入りOSAKA MOON、SUMA HAMAというタイトルの楽曲を創り、当時ラジオ関西のジングルにも使用されていたようである。
AORのアーティストとしてはお世辞にも知名度は高くないが、意外と気に入られる方は多い気がする。
特にボビー・コールドウェル辺りが好きな方にはオススメ。
83点
データ
1979年:アメリカ(Epic – JE 36178)
プロデューサー:ヴェルトン・レイ・バンチ
1. Magic
2. Help Yourself
3. What’s The Reason
4. Can’t Give Up
5. Our Goodbye
6. Born To Love
7. Sad Price To Pay
8. She’s My Music
9. Changing
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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