J.D.SOUTHER / YOU’RE ONLY LONELY

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Sagaworld Remaster CD Review
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夏に聴きたいと言うより浜辺で聴きたいサウンド。
AORというカテゴリーには微妙に入れにくいのだが、ウエスト・コースト・サウンドという便利な言葉を使えば問題なし。

Contents

ストーリー

ジョン・デヴィッド・サウザーというよりも、そのままJ.D.サウザーの方が名前が通っているかも知れない。

リンダ・ロンシュタットやジャクソン・ブラウン、とりわけイーグルス関連を探ると彼の名は絶対に出てくる。

ソフト・ロック界隈でも重要人物であるキーボーディストのラリー・ネクテル、ベーシストのジョー・オズボーン、ドラマーのジム・ゴードンを従え、ルーム・メイトであったグレン・フライと共にロングブランチ・ペニーホイッスルを結成したのは1970年。

その後クリス・ヒルマン、リッチー・フューレイと共にサウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドを結成するもアルバム2枚で消滅。

イーグルスには「Best Of My Love」や「New Kid in Town」「Heartache Tonight」「Victim of Love」といった曲に作者として名を連ね、裏方的要素が強い。

リンダ・ロンシュタットとはデュエット、クリストファー・クロスやランディ・ニューマンの作品ではバック・グラウンド・ヴォーカルを務める。

トップ・リコメンド

まずは何はともあれ①You’re The Only Lonelyだろう。
この曲が全て、この1曲の為にアルバムを手にした、そんな人も少なくはないだろう。
実際、この曲だけでも満足出来るほどの作品であるのは確かだと思う。(故に一発屋のレッテルを貼られてしまうのだが・・・)

聴きどころ

大ヒット曲があると、他が並以上の良作であっても霞んでしまう場合が多い。
アコギ一本でホロリとさせられるメロディも含む③The Last In LoveやAORにも通じる音作りの④White Rhythm and Bluesなど、①You’re The Only Lonelyが無ければこの辺りをシングルとしても遜色はない内容。
時折見せる⑤’Til The Bars Burn Downや⑧Fifteen Bucks⑨Trouble In ParadiseなどのブルーズやR&R調の曲を聴いてしまうと、やはりAORとは呼びにくいかも・・・・。
ただ、こういったR&Rの楽曲と先述のアコギ一本で~というスタイルを組み合わせるのは、典型的なウエスト・コースト・サウンドの特徴でもある。
これにカントリー・フレーバーを混ぜ合わせればイーグルス・サウンドの出来上がり。

カテゴリーを気にせずに、この手のサウンドが好きな方には、たまらない内容ではあると思う。

 

66点

1979年:アメリカ(Columbia PC 36093)

プロデューサー:J.D.サウザー

1. You’re Only Lonely
2. If You Don’t Want My Love
3. The Last In Love
4. White Rhythm And Blues
5. ‘Til The Bars Burn Down
6. The Moon Just Turned Blue
7. Songs Of Love
8. Fifteen Bucks
9. Trouble In Paradise

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