FRANKIE BLEU / WHO’S FOOLIN’ WHO?

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Sagaworld Remaster CD Review
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長年CD化が望まれていた隠れた好盤。
邦題は「潮風のバラード」とその名が表すように実に爽やかな1枚だ。

シアトルのロック・グループ、ゲイブリエルの元ギタリスト、フランク・バトラックがフランキー・ブルーを名乗り発表したソロ・デビュー作で82年発表。曲作りにも健闘しているが、案外とロック色が強い。
プロデュースは昨年のピーター・セテラ来日公演でもベースを弾いていたジョー・シメーイ。
かつてジョー・シメーイ・バンドを率いて名盤THE RIPER THE FINERを発表した張本人であり、本作においては彼のバンドが前面バックアップしている。

Contents

サウンドについて

全体としてはジャケット・イメージそのままに、爽やかさなハーモニーが売りのサウンドだが意外にもロックしている楽曲も多い。
ロマンティック・ハードネスでもウエスト・コースト・サウンドでもない位置に立っているので、なかなかオリジナリティがあると思う。
ベタな邦題と⑥⑦のイントロのリズム、サウンドには苦笑してしまうが。

 

だが②③⑦辺りを聴けば納得だ。
クリアーな歌声に哀愁のあるメロディーは聴く人の心を動かすだろう。
それだけに楽曲のクオリティーに関して、もう少しまとまっていれば文句なしの名盤であった事が悔やまれる。
バーティ・ヒギンズやJ.D. サウザーを連想させるので、浜辺でのドライブというシチュエーションにピッタリな作品である。
ちなみにフランキー・ブルーのブルーは「E」と「U」を敢えてひっくり返すという小洒落た仕様。


68点

データ

1981年:アメリカ(Unicorn Records ‎– UNI-9503)
プロデューサー:ジョー・シメーイ
1. Baby Don’t Stop
2. Who’s Foolin’ Who?
3. Just For You (Suzanne’s Song)
4. Where Would I Be Now?
5. Get Away
6. I’m Waiting For Your Love
7. Take Your Time (Vanessa’s Song)
8. You Never Ever Call Me Baby
9. Baby We’re Alive

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