ゴスペル界の大御所、アンドレ・クラウチの秘蔵っ子。
クインシー・ジョーンズにはパティ・オースティン、モーリス・ホワイトにはデニース・ウィリアムスがいたように、アンドレ・クラウチにはこのクリスタル・マーデンがいた。
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サウンドについて
まず驚かされるのはその歌唱力。
「巧い」なんてものじゃない。
声は若干細いが、圧倒的なパワーに表現力はCCM界のアレサ・フランクリンと言っても良いのではないだろうか。
もちろん、クイーン・オブ・ソウルの称号を欲しいままにするアレサは偉大すぎるぐらいソウル界のトップに君臨するシンガーだろう。
そもそも比べるのが間違っているという声も聞こえてきそうだが、つい比較したくなるぐらいのインパクトがある事は知って頂きたい。
知名度では雲泥の差があるにしても、ここまで歌えたらスゴイ。
それに滑らかなシルキー・ヴォイスは先述したモーリス・ホワイトの懐刀、デニース・ウィリアムスを思い出させる。
CCMといえど、ゴスペルや宗教臭さはなく、都会派ソウル路線なのがAORとクロスオーヴァーする所である。
参加メンバー
アンドレの他、伝説のフュージョン・グループ、コイノニアのドラマーであったビル・マクスウェルが共同プロデュース。
その他のメンバーはハドリー・ホッケンスミス、デヴィッド・ウィリアムス(G)、ハーラン・ロジャース、グレッグ・フィリンゲインズ、ハワード・マクラリー、クラレンス・マクドナルド(K)、エイブラハム・ラボリエル(B)、アレックス・アクーニャ(Per)等が参加。
まずは再生した瞬間に躍動する彼女の歌声にじっくりと耳を傾けて頂きたい。
80点
データ
1980年:アメリカ(Light Records – LS-5765)
プロデューサー:
1. I’ll Go
2. Because He Love Us
3. I Just Wanted To Say I Love You
4. I Have Heard Of A Place
5. I Can’t Let Go
6. Lord We Believe
7. Rejoice
8. Don’t Let This Moment Pass You By
9. I Will Sing Praises
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