ヴェイパー・トレイルズと聞いて「？」な感想を抱く方が多くても彼らの代表曲を聴けば、音がファンならば、ほとんどの方が耳にしたことであろう同じメロディが流れるのではないだろうか。
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トップ・リコメンド
ヴェイパー・トレイルズという名前もトップ・リコメンドも全てこの曲に集約されると言っても過言ではない、名曲が②Don’t Worry Babbyである。
５０年代だろうと６０年代だろうと常にアメリカのヒット曲に影響を受けてきた歴史がある我々日本人の音楽シーンは８０年代に誕生したMTV以降、その勢いは加速して一般リスナーが今が旬、トレンド、流行っているものは何か？と、さらに敏感に反応して時代だ。
そうした私達に率先して情報を提供してくれたのが小林克也さん司会の洋楽情報番組「ベストヒットUSA」である。
この番組の顔であるテーマ曲が、この曲なのである。
イントロを少し聴けばベストヒットUSAや当時が蘇る方々がどれぐらいいらっしゃるだろう。
番組の影響力もあって８０年代を象徴する形になったDon’t Worry Babbyのおかげで、良くも悪くもこの１曲のみで語られることが多いのは幸か不幸か。
邦題(この場合は数少ない正解のタイトルだと思うが)というか、アメリカ盤でのタイトルである「サーフサイド・フリーウェイ」からアメリカ西海岸を思わせるが、ヴェイパー・トレイルズはAORでは珍しくイギリス人グループである。
ヴォーカル、ジョン・マクバニーがほとんどの曲を自作しており、声も良くハーモニーも美しい。
タイトルとは裏腹にファンキーな音使いが良い①Do The Bossa Novaや空間系エフェクトがたっぷりかかったギターが印象的な⑫Fallingなど聴きどころもあるが、１周回ってやはりDon’t Worry Babbyに落ち着く。
プロデュースはなんとラリー・カールトンが担当し、マイケル・オマーティアンやビル・チャンプリン、パウリーニョ・ダ・コスタなどAOR的に美味しいメンツが揃ってはいるが、やっぱりDon’t Worry Babbyのインパクトが強烈過ぎる。
MVも工作したミニ・ギターに、いきなり上半身裸でも本人達は楽しそうとか意味不明過ぎて殿堂入りしそうな雰囲気がバンドの勢いとリンクしていて◎。
このアルバム１枚のみの発表も、現在でも復活してから継続しているベストヒットUSAの影響もあり、１発屋にしてはあまりにも大きなインパクトを残している。
７５点
データ
１９７９年：アメリカ(Warner Bros. Records – K 56722)
プロデューサー：ラリー・カールトン、ヴェイパー・トレイルズ
1. Do The Bossa Nova
2. Don’t Worry Babby
3. Night People
4. True Love
5. It’s All Right
6. Slow Dancing
7. Modern Love
8. Non Merci
9. Hold On To Something Good
10. Strange Conversations
11. Throw Down The Dice
12. Falling
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称：ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。６０’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る！！
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