AORでは珍しいスイスのSSWによる第2作目で07年発表。
日本では知名度が高くないものの、決して侮れない内容なのでチェック。
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サウンドについて
アコースティックな響きとメロディックなロックからポップス、バラードまでこなし、イケメンな佇まいは以前ご紹介した北欧はスウェーデンのアイドル、OLAを彷彿させる。
共通して言える事は、どんな楽曲を披露してもメロディは失わない事が強みだろう。
掠れるような声質も非常に特徴的で、心に訴えかけてくる力を秘めていて、クオリティーの高い楽曲、豪華で隙のないサウンド・プロダクションにもピッタリはまっているのではないだろうか。
テクニックよりも感情で歌うシンガーだ。
アルバムの幕開けに相応しい躍動感溢れる①Everything I Am、存在感あるタイトル曲の美しいバラード ④Hold Onや深みのある⑤Closerなど印象的な楽曲も多く、ディレクションもなかなか巧い。
それでいてアルバム全体をサラリと聴けてしまうから不思議だ。
欲を言えば、もう少しアクの強い楽曲が欲しい所だろうか。
打ち込みなどデジタルも積極的に導入してモダンな音作りになっているので、AORファンというよりメロディック・ハード系、アイドル系ポップスが好きな方には良いかも知れない。
65点
データ
2006年:スイス(Muve Recordings – 904502)
プロデューサー:イヴォ
1. Everything I Am
2. She’s The Reason
3. Somebody New
4. Hold On
5. Closer
6. Born The Wrong Day
7. Let Me Go
8. I Don’t Wanna Love
9. How Far Will You Go
10. Is It Over
11. Sleep Without You
12. Right Now
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