間違ってもジャケ買いはしないであろう、購買意欲を失わせるデザイン。
透き通る水辺に浮かぶモデルにしては、暑苦しく思わずコラじゃないかと思うキャラ。
これこそ、AORお得意の差し替えジャケットになぜならないのか。
ところが、これまたAORマナーに沿って内容がとても充実しているのだ。
やはりジャケのデザインがデザインだけに、内容を素晴らしく思う振り幅がやたら大きくなるという、こちらの感覚を麻痺させてくれる作品(笑)
ジミー・スフィーリスは基本的にアコギ一本で歌うようなスタイルが持ち味だが、本作では周りがそれを上手くサポートして完全なコンテンポラリー作品に仕上げている。
Contents
聴きどころ
制作の総指揮はストリングス・アレンジャーのデヴィッド・キャンベル。
AOR関連の作品には珍しくチック・コリア(Pf)が参加。
なんだか、いやに特徴のあるベースだと思っていたらスタンリー・クラークも参加している。(私がベースとであるからではなく、フレーズも音色もかなり特徴的である)
納得。
そんな理由から少しジャズ的エッセンスとカントリー・フレーバーをフォークに塗せば繊細なジミー・スフィーリスの世界観を演出。
AORとSSWスレスレの感があるが、生えている胸毛の数だけ優しい作品。
67点
データ
1981年:アメリカ()
プロデューサー:デヴィッド・キャンベル
1. Child From Nowhere
2. Emerald And The Dream Dance
3. It’s You They’re Dreaming Of
4. Captain Comes Cold
5. Bayou Eyes
6. It’s All In The Game
7. Hills In My Head
8. Whirlpool
9. Sweet Separation
10. So Darkly Fall The Shadows
11. Nightingale Come Sail
12. I’m So Lonesome I Could Cry
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