元々のデビューは60年代だが現在でも音源として聴けるチャンキー、ノヴィ&アーニーという3人組の一員としてデビューしたのが1973年。
チャンキーこと、ローレン・ウッドが残した79年リリースのセカンド・アルバム。
女性ヴォーカルAORの中でも名盤として評価を受けていた本作のCDは長らく廃盤で再発もままならない状態だったため入手困難な時期が続いたが、数年前の再発ラッシュのきっかけとなった「AOR BEST SELECTION 1300」にて無事カタログ入り。
一聴するとハイトーンの男性ヴォーカルとも聴き間違えそうな独特のハスキー・ヴォイスはどこかマイケル・マクドナルドを思い出す印象。
そのマイケルとは既にソロ1stアルバムで共演済みで、他にもスティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトといったお馴染みTOTO勢にビル・チャンプリンなど加えた西海岸AORオールスターズ的なメンバーが参加した好盤だった
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トップ・リコメンド
これまたハスキー&スモーキー・ヴォイスでローレン・ウッドとも非常に相性の良さを感じるロビー・デュプリー(彼もまたバネッタ&チューダコフのプロデュース)とのデュエット曲③Work on Itや⑤Never Been So in Loveのように切れ味鋭いシーウィンド・ホーンズのホーン・セクションを大々的にフィーチャーしたり、80年代の煌びやかさが反映された⑧We’re on to Somethingも良いが、何と言っても⑦Fallenを上げない訳にはいかない。
映画「プリティ・ウーマン」の作中に使用されたことから、彼女の名前を知った方も多かったことだろう。
ただそれも、本作の発表から10年という月日が経っていたためリアルタイムでそのような後押しがあれば、セールスは全く違ったものになっていただろう。
彼女の魅力を上手く引き出していた楽曲で構成されているという点では1stよりも評価が高いのも頷ける。
参加しているメンバーの知名度では1stほどではないにしても、本作ではクラッキンの中心人物であり、プロデューサー・コンビとして後に名を上げてゆくピーター・バネッタ、リック・チューダコフの2人が巧みな手腕を発揮しており、まさに音楽職人が作ったアルバムという感じだ。
大きなセールスは無かったかもしれないが、アルバムのトータルとしてまとまりがあり、ハズレ曲も無く、渋い1枚とも言える。
78点
データ
1981年:アメリカ(Warner Bros. Records – BSK 3517)
プロデューサー:ピーター・バネッタ、リック・チューダコフ
1. Breakin’ Too Many Hearts
2. In The Dark
3. Work On It
4. Half As Much
5. Never Been So In Love
6. What I’d Give For Love
7. Fallen
8. We’re On To Something
9. Ain’t Got Nothin’ For Me
10. Dark December Night
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