世の中には「ジャケ買い」なんていう言葉があるが、このジャケットなんかはサガワ的に真っ先にその対象となりそうな作品。
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ストーリー
元々デビュー時はアメリカの田舎娘っぽい風貌で、同じく3大美女シンガーの1人に数えられるオリビア・ニュートン・ジョンとは違い黒髪で親しみあるタヌキ顔がキュートな印象の女の子だった。
そんなリンダが一転、80年代のモデルのような芸術的容姿で出てきた日には思わず「おおっ!」と前のめりになり、ジャケットをまじまじと手に取って見入ってしまうものだ。
彼女の歌の巧さは改めて言うまでもないが、それまでの典型的なウエスト・コースト・サウンドの良い部分は残しつつ、オーケストラをバックにコンテンポラリーな作品に挑戦したのが本作である。
ウエスト・コースト・サウンドの場合は正統派AORとは、ある意味一線を画す音作りが特徴で、時にソウルと交わる部分が多いファンキーなリズム体(ドラム+ベース)も無ければ、キーボードの主役的存在であるエレピもない事が多い。
その代わり、イーグルスに代表されるようなキラキラとした音色のアコギに爽やかなハーモニーを重視するコーラス・ワークにカントリーのエッセンスが加わる。
本作ではオーケストラを従えている事もあり、ちょうどその中間に位置する作品と言っても良いだろう。
余談だが、ご存知無い方の為に書くとイーグルスは元々リンダのバック・バンドが母体となって出来上がったバンドである。
従ってバンドとして成功後もリンダとの共演は多い。
リバーヴ(エコー)をたっぷり効かせた歌声とゴージャスな音作りはリンダの歌声をじっくり堪能するのにも最適ではないだろうか。
ここでも書ききれないほどのメンバーが多数参加。
大人がゆったりと聴くポップスなので、お子様にちょいと厳しいかも。
81点
データ
1989年:アメリカ(Elektra – 60872-1)
プロデューサー:ピーター・アッシャー
1. Still Within The Sound Of My Voice
2. Cry Like A Rainstorm
3. All My Life
4. I Need You
5. Don’t Know Much
6. Adios
7. Trouble Again
8. I Keep It Hid
9. So Right, So Wrong
10. Shattered
11. When Something Is Wrong With My Baby
12. Goodbye My Friend
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