しばたはつみ / しんぐるこれくしょん

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ジャズ・ピアニスト、世良譲氏に師事し74年にデビュー。
ムード歌謡あり、ファンキーな要素を盛り込んだ歌謡曲ありと(この頃はニューミュージックという言葉はない)ソウルを感じさせてくれるシンガー。

個人的にはデビュー時からの楽曲も充分楽しめるのだが、AORという枠組みになると本来であればルパン三世のサントラでお馴染み、大野雄二氏とのタッグを組んだ作品を挙げたい所である。

しかし、この「しんぐるこれくしょん」と銘打ったアルバムをわざわざ選んだのにはワケがある。
1つは、その名の通りデビュー時からシングルが順番に並べられている事であり、これによって先述したファンキーな歌謡曲を聴く事が出来る。
①合鍵②濡れた情熱やオススメ8ビートファンクの⑩はずみで抱いて、⑭アンヌの物語。
一方AORらしきバラードといえばM-3帰らざる日々、紅白出場曲である⑥マイ・ラグジュアリー・ナイト⑦サイレント・トーク等。

トップ・リコメンド

2つ目は、その中でもトップ・リコメンド、⑬収録されたシンガー・レディ。
この曲はAORというよりクラブ系DJは必聴だろう。
高速シティ・ソウルともいえる、イントロから悶絶間違いなしの大野雄二ワールド全開の楽曲である。
歌謡曲=古臭い昔のポップスだと思っている人にこそ聴いて欲しい。
76年発表だが、2000年をとっくに過ぎた今の時代でも聴ける。
いや、それどころか今の楽曲と比較しても圧倒的にカッコイイ魅力が詰まっている。
曲が持つマジックにプッシュされるかのようにファンキーでソウルフルな歌声がまた堪らない。
美乃家セントラルステーションと組んでいた頃の大橋純子さんを連想させる感触だ。

そして、3つ目の理由は㉔Amethyst Sunrayの存在。
シングルとはいえ、特別有名曲ではないが、AORファンは聴けば一発で納得出来るだろう。
“あのAORのバイブル”といわれたグループの曲に似ているのだ。
初めて聴いた時、正直これには驚いた。
完全にカバーだと思っていたからだ。
しかも発売年まで一緒。ということは・・・。

残念ながら、しばたはつみさんご自身は2010年、急性心筋梗塞で亡くなられた。
何はともあれ、日本で活躍された本物の声を数少ないシンガーだったので非常に残念だが、幸運な事に今でもこうして彼女の声を聴けるのは嬉しい。

通常のアルバムではないので採点なし。

データ

2006年:日本(Columbia Music Entertainment ‎– COCP 33628-29)
プロデューサー:

1. 合鍵
2. 濡れた情熱
3. 帰らざる日々
4. ひとめ惚れ
5. Bye – Bye
6. マイ・ラグジュアリー・ナイト
7. サイレント・トーク
8. 夜はドラマチック
9. バック・シート・ドール
10. はずみで抱いて
11. 人形の涙
12. 私の彼
13. シンガー・レディ
14. アンヌの物語
15. 翳り
16. 華やかな誘惑
17. アダルト・ラブ
18. スポットライト
19. Rainy Twilight
20. 南風のサンバ
21. マイ・ラグジュアリー・ナイト (オリジナル・カラオケ) <ボーナス・トラック>

CD 2 – 1979-1982
1. ラブ・イズ・イリュージョン
2. Twilight たそがれ
3. Amethyst Sunray
4. Show Me The Way
5. Musician
6. 化石の荒野
7. とりあえずX・T・C
8. レッド・スキャンダル
9. シフォンのドレス
10. 夜明けに一番近い国
11. Party Is Over
12. Thank You For The Music
13. ペーブメント (鋪道)
14. The Spy I Love
15. ムッシュ神戸
16. Monsieur Kobe
17. 夢去りぬ
18. 別れのブルース
19. イヴのテーブル
20. Golden Game

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